牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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天明年間、古酒の配合比率は何%だったのでしょうか?

2017-04-04 12:23:42 | 酒の本棚(書評?)
                           
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東京ではこの前の週末(というか日曜日)からお花見シーズンへの突入!となりました。


今日は花見酒!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。






ウチの創業は天明年間とされていますが(誰も見た人はいないけど)、そんな天明の世に出版された和算(算数)の問題集があります。

こちら
(お茶の水女子大学資料DB)

邨井中漸という人の「算法童子問」です。

刊年は天明4年、西暦で言うと1784年ですね。

タイトルからして童子向けの問題集のようですが、その中にこんな問題がありました。




「花見酒」という問題です。


問題はこんなもの。
(かなり意訳です)


桜狩り(註:桜の花見でしょう)のシーズンになり、宮中ではお酒の当番がお酒の準備を始めることになった。

その際、古酒が3斗残っていたので、5斗入りの新酒を何本か買ってきて、そこに継ぎ足していった。

そして桜狩りが始まったが、皆が飲む量が、一日で9斗だった。

その後何日かで桜狩りは終わったが、終わった日に残ったお酒は丁度1斗だった。

桜狩りは一体何日開かれたのでしょうか?



ふーん。

この本が子供向けだとしたら、子供でも理解できる、当たり前の出来事が描かれていると考えられます。

ちょっと前にご紹介したように、平安時代の3/31にお花見があったくらいですから、江戸時代に花見があったのは当然のことながら、「紅葉狩り」だけでなく、桜の花見も「桜狩り」って呼んでいたんですね。

「へぇ~」

そして、もう一つの「へぇ~」は、古酒に新酒を継ぎ足していたこと。

酒問屋としては江戸時代の商習慣として当たり前の話なのですが、一般的にも知られていたことなんですね。


で、この問題を解くと、結果的に古酒と新酒の比率がわかります。

挑戦してみましょう。

古酒が3斗で、そこに5斗入りの新酒を定数倍入れるので、総量S=3+5×n本

その総量Sから9斗ずつ飲んでいくので、m日後の残りはS-9×m日=1斗

この式を満たすn、mは自然数である必要があるので、、、、n=5本、m=3日となるはず。


答え

三日間、、、正解!です。


継ぎ足した新酒は5斗瓶が5本で25斗、古酒の割合は3斗÷28斗=10.7%になります。


まあ、一割くらいは入っていても許されるってことですね。


勉強になるなぁ。




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