Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『くじらの墓標 2017』読み合わせ開始

2017-01-13 | Weblog
『くじらの墓標 2017』の読み合わせを開始した。
上演は、3月18日(金)〜31日(金)。吉祥寺シアター。
本格的な稽古は2月から。
1月中は三回の読み合わせだけだ。あと一回。

『くじらの墓標 』は、1993年1月初演。
鴨川てんし、中山マリが初めて燐光群に出演した芝居である。
空間演技の鴨川てんし、スーパーカンパニーの中山マリが共演するだけで話題になったものだ。じっさい、二人の初共演はわくわくしたし、見ものだった。読み合わせしていると、その時のことを思い出す。お二人が劇団員になるより、だいぶ前のことだ。
その二人に加え、猪熊恒和、川中健次郎も、初演と同じ役になるはずだ。24年経っているというのに。
昨日は大西孝洋も久しぶりにけいこ場に来る。大西は、初演・再演とは違う役を演じることになるはずだ。
再演といっても初演翌年の1994年だ。全国公演もあり、名古屋ではロマン座という映画館で上演した。結構たいへんな仕込みだった。京都では京都大学西部講堂だった。「アングラ」の季節はまだ終わってはいなかった。
初めてこの劇に参加する若い俳優はどきどきしているようだが、彼らを羨ましいと思う先輩諸氏も多い。既に上演してしまった者たちは、この世界を初体験できる喜びは、味わえないのだから、ということだ。まあしかし、再演全国ツアーからいっても、22年経っている。それはそれで新鮮な手応えではあるだろう。

初演の稽古は、梅ヶ丘に稽古場ができたばかりの時だった。
年末年始を挟んで稽古したものだが、年末最後の通し稽古をしたときの高揚感は忘れられない。
興奮さめやらぬまま、皆、帰る気持ちになれず、稽古場に遅くまで残っていたことを思い出す。

写真は、劇のモデルになっている宮城県鮎川を今年久しぶりに訪れたときのもの。
この、青い、対になっている港のモニュメントは、平地の建物等は悉く流し去ってしまった津波に耐えて、残った。
再訪の旅のブログは、以下。

http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/86a2484a644abf742f41a0a4d388cdcc
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