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“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『それゆけ安全マン!?』座・高円寺上演終了と、復興大臣の被災者へのいじめの醜悪さ

2017-04-05 | Weblog
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディング 『それゆけ安全マン!?  ~レントゲン・チェルノブイリ・フクシマ~』。
構成・脚本/相馬杜宇・清水弥生  演出/関根信一
座・高円寺上演終了。超満員。

6年前、震災直後に書かれた台本だが、原本に沿った形で少しリニューアルはしてあるものの、当時の空気を思い出す。
あれから6年以上が経って、いったい私たちは何を学んだのだろう。

復興庁の今村大臣はこの4日、31日で住宅支援の打ち切りを迎えた「自主避難者」に対し、国に責任はなく、「自己責任」だと明言した。
ひどいものだ。
原発事故は東電と国の責任である。被災者に責任など微塵もあろうはずがない。

今村大臣は、自主避難者が先日29日に提出した署名の存在について、知らないと回答。国は、帰還についての条件づくり、環境づくりをしてきたと述べ、住宅支援については、福島県の状況を理解していない国の役人が対応することはできないとの考え方を示した。実際に帰れない人がいることについては、「本人の責任でしょ。本人の判断だ」と明言。「線引きをして、ルールにのっとってきた」と語気を強め、「裁判でも何でもやればいいじゃないか。」と声を荒げたそうだ。
人間の暮らしに勝手に「線引き」する権利が、国家にあるのか。
取材者に「責任をもって回答してください」と突っ込まれると、大臣は「無礼だ。撤回しろ」と語気を強め、最後は「二度と来るな」「うるさい」と怒鳴りながら、会見室を退室したという。
なんなんだ。
なんと子供じみた、失礼な振る舞いだろう。辞任以外あり得ない。

本当に感覚が麻痺してきている。

この感覚麻痺は、この社会全体に蔓延している。
まさに、『それゆけ安全マン!?』の中で、私が読んだ広瀬隆氏の以下の台詞の通りである。

広瀬隆 人間の感覚ほどあてにならないものはありません。私たちは日に日に放射能がどこかへきれいに流されて、自分の周りが少しずつ安全になってゆくように感じています。しかし死の灰はまだそのままの形で、相変わらず危険な姿で戻ってくるのです。動物と植物が同じものを狭い世界の中でぐるぐるやりとりをしながら生態系をつくっています。そのため、生態系の中で放射性物質が日に日に濃縮していきます。頭で知っていても何にもならないのです。

「私たちは日に日に放射能がどこかへきれいに流されて、自分の周りが少しずつ安全になってゆくように感じています。しかし死の灰はまだそのままの形で、相変わらず危険な姿で戻ってくるのです。」
そうだ。この現実は、揺るがない。
どこが「アンダーコントロール」なのか。

「自主避難者」に対するいじめと脅迫は、断じて許されるものではない。

さて、『それゆけ安全マン!?』作者の一人、相馬杜宇さんもも病院から1日外泊許可を得て登場。まだ車椅子だが、恢復めざましい姿が見られてよかった。

ワンステージのみのリーディングだが、出演者全員の許諾を得て、姫田蘭さんが4K・4カメラで動画収録。
ラサール石井さん、大鷹明良さん、小嶋尚樹さんのダンスもばっちり入っています。

このリーディング映像の上映会を開催してくださることは、大歓迎である。
編集が仕上がるのがいつかはわからないが、非戦を選ぶ演劇人の会にお問い合わせいただければ幸いである。



非戦を選ぶ演劇人の会
http://hisen-engeki.com/index.htm


写真は、開演前のロビー。撮影・姫田蘭。
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