Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『内海のクジラ』開幕

2012-09-23 | Weblog
朝5時に目が醒めてしまう。朝食後、一休みして、海岸の現場へ。陽差しが強く暑い。昨日までとの違いは、風がないこと。灼熱の下での観劇は俳優にとっても観客にとっても酷であるはずだ。ダンスの稽古。合唱部分の補足録音。少し風が出てきた。安堵。……昼食は牛丼の予定だったが、賄いを担当してくださっているNさんの旦那さんの友人が釣ってこられたアジが差し入れされ、鰺茶漬けがメインとなる。うまい。本番前なのにみんなたくさん食べる。たくさん食べているのを見ると大丈夫だという気がするのは、なぜだろう。……開演の午後1時半、用意した座席は埋まり、石垣斜面にじかに座る席、立ち見席も増やす。水嵩は理想的。開演、冒頭では補助的に部分的に拾うマイクが電波の関係で時折りぶれてしまったり、最初のうちは俳優陣に若干の緊張が見られたが、しだいに物語が立ち上がり始める。曇天になり、芝居は見やすい。いろいろなところでお客が反応するのが面白い。犬島ネタ部分はやはりうける。島の人達も明確に年長者に聞いていなかったこともあるらしく、「自分の島のことなのに細かい年数とかはちゃんと認識してこなかった」といって、後で台本をほしいと言ってくる方もいる。複数の俳優たちが浜辺に打ち上げられたクジラを演じるのだが、白っぽい服装の彼らが砂の上に横たわると、トンビが大勢やって来て、宙を舞い始める。動かない存在を見ると、餌かも知れないと思うのだろうか。トンビの参加は劇中としての効果も抜群。……終演。とにかくこの「海の劇場」を、お客さんは楽しんで下さったようだ。客席には知人友人関係者、多数。いちいち書ききれない。ありがたいことだ。予想外だったのは、お馴染みキャメロン・スティールが字幕を担当しているドキュメンタリー映画『選挙』『演劇1・2』等の想田和弘監督が今、牛窓に住んでいるということで、観に来られたこと。……矢内原さんとの対談の収録。……夕食後は、海辺で、森下紀彦舞監発案の花火大会。のどかである。終えてもまだ8時。……パソコンに向かうが、一時間半ほどして、激しい雨。現場の音響機材などはシートで覆ってあるが、やはり海の天気は油断ならない。これまで雨が降らなかったのが不思議なくらいだ。雨は二十分くらいで、やむ。本番中に雨が降ったらという可能性についても何度か話し合ったが、ともかく腹を据えていこう。……写真は、俳優たちのウォーミングアップ。
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