Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

三上智恵監督新作『標的の島 風かたか』初号試写

2016-12-17 | Weblog
三上智恵監督新作『標的の島 風かたか』初号試写。
冒頭から、今年のあの事件。鷲づかみにされる。
続いて、昨年からの、島々での市民の自衛隊配備計画に抗う、取り組み。
そして、今年の高江の展開。
傑作の予感、そして、映画を観ているというよりも「体感」するような時間が続いていく。

登場人物がほとんど知っているかお目にかかったことのある人ばかりというドキュメンタリーも珍しいのだが、三上監督は「坂手さんのこないだの芝居もそうだったのよ」というわけで、三上監督に紹介された人たちも多く対象に取材させていただいた燐光群『天使も嘘をつく』、小西誠氏の最新刊『オキナワ島嶼戦争―自衛隊の海峡封鎖作戦』とも重なり、とにかく南西諸島での自衛隊配備問題を一人でも多くの人が知るべきであると考える身にとって、少しでもこの映画のことを知った人には、一刻も早く観ていただきたい、「超映画」である。

先島の皆さんにも早く観てほしいと思ったら、すでに年内にも宮古島での試写が決まっているようだ。
東京は3月公開予定だが、なんとか早めてもらいたい!

私も『天使も嘘をつく』でもモデルにさせていただいた宮古島の「てぃだぬふぁの会」の、たたかう母親たちの姿が印象的。
強い「保守」勢力に対峙するその場の臨場感と苦しさも、しっかりと画面に刻まれている。

映画のど真ん中に位置する山城博治さんは、今も拘留されている。その現実が重くのしかかる。

映画の終わりで機動隊と対峙する少女が実に印象的である。彼女が何者であるかは記さない。「体感」してほしいからだ。

いくらでも語り続けたくなる、論じたくなる映画。
こんな映画を作ることができるのは、周囲のあらゆる物事に揺れ動かされながらもそこに立ち続ける、三上監督の視座があるからだ。

試写は盛況だった。福島みずほさんと綿井健陽監督に挟まれて観た。その隣には、松元ヒロさん、大木晴子さん。
映画にも登場する小西誠さん、石垣島の山里節子さんも会場に。

公開に向けて、大きな話題になっていくはずである。
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