左官職人記

~職人の独り言~

~ 悩み ~

2016年10月14日 | 日記
長野の師の現場から戻り、何か違和感を自分に感じている。

帰ってからの自分は、心に大きな穴が空いた様に、鏝使いはぎこちなく、僅かに震える。
疲れか、燃え尽きたか、現代の左官仕事への不安か…。
原因の要素が、わかっている様でわかっていない。
やる気が出ず、手の震えが治まらない。
今の現場は、仲間や応援に助けられている。今の自分は裏方にまわるしかない。

今の状態で、自分が主になっての仕事は自信が無い…。
今までの人生では二度目の事。

さいわい、自分でなければ駄目と言う現場では無い事が唯一の救い。

言葉で表現出来ない違和感。

熱かったモノが冷え
登ったモノが落下する。頭を左右に振られ、されるがままの気分。

「古き良い物を残し、新しい事にも挑戦する」と全力で走って来たが、ここに来て『新しい事』と言う一つに、現代流の左官仕事と言うモノがある。

今、その現代流の左官と向き合った時、恐怖すら感じる。

きっと、長野の師の元で体感した先人の知恵や技術に現代は絶対的に敵わない。

そんな現代に左官と名乗る事の恐怖。

今の自分を立て直す手段がまだ見つからない…。



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