禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

独坐大雄峰

2014年10月18日 | 小さな法話
一幅の掛け軸に、こんな禅語が書かれています。
-独坐大雄峰-
禅問答というと、訳のわからない会話の代名詞のように言われますが、それは聞き手の理解の無さによるものです。語り継がれるほど有名な禅問答がたくさんありますが、そのひとつが「独坐大雄峰」です。

ある僧が、百丈懐海和尚に「如何なるか是れ奇特の事」(この世の中で一番素晴らしいことは何でしょう)と問うと、百丈懐海和尚は「独坐大雄峰」(この百丈においてしっかり坐っていることである。)と答えられたという事です。

あなたにとって、この世の中で一番素晴らしいことは何でしょう?
「幸福」ですか?それとも「健康」「長生き」、人によっては「名誉」だったり、「お金」だったりします。
ひょっとすると、あなたの家族と同じ答えにならないかも知れません。


気づいていますか?
「今、あなたが生きていること」
この瞬間を、あなたはあたりまえなことと考えていませんか?

今日は赤い薔薇がとてもきれいです。「ドゥフトボルケ」です。


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