堺北民主商工会

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2007年03月30日 10時41分51秒 | 世間の話
 今年もまた、花見の季節がやってきた。数限りない花が有るのに、日本で花見と言えば誰でもが「桜」と言う。桜の花は一斉に咲き乱れ、ほんの僅かの期間で華やかに散っていく。パッと咲き、パッと散る…この様が日本人の気質や感情に合っているから「花見は桜」という事なのかも知れない。桜は春の訪れを告げるシグナルでもあるが、この期間、日本中が桜前線に注目し、浮かれた気分になる。
 それにしても満開の桜は実に、見事である。光輝くような白色(桜色)の野山や街路一面に広がった桜を見ていると、悩みやストレスも吹っ飛び、気分爽快になる。
 桜の散り様もまた、絵になるように風情がある。そして、花が散った後は鮮やかな新緑の山笑う季節を迎える。
 桜にも色々な「謂れ」をもった桜が有る。
 沖縄県那覇市の郊外に、福山雅治の歌ではないが「桜坂」と言う坂道がある。この坂道に第2次世界大戦後、直ぐ、寒緋桜(この桜は冬の1月から咲き乱れる)が100本植えられた。それは、悲惨な戦争を二度と起こさない、そして、戦争によって無残にも桜坂は焦土と化した…その戦禍と荒廃、痛手から沖縄の人々を元気付けようと植えられたものだ。この植樹だけによるものでは無いが、戦後、桜坂界隈の通りは身動きも出来ない程、夜は賑わった。
 しかし、その後、この地にあった市役所の移転によって、今では荒涼とした寂しい街並みとなってしまった。
 街路樹の寒緋桜だけが栄枯盛衰の桜坂を見守ってきた。
 一方、現在の広島市中区、瀬戸内海の海岸近くに江波山(えばやま)公園がある。広島(市)は言わずと知れた62年前に、原爆によって破壊された都市。江波山公園も強烈な爆風によって跡形も無く、荒地と化した。
 しかし、この公園に有った1本の桜の木が被爆にも拘らず生き残った。その訳は公園横に建てられていた気象観測の建物がこの桜木の盾となって、爆風を遮ったからである。
 この桜はヤマザクラでありながら、15~16枚の花びらを付け、その花弁も平面状に咲くのが特徴である(ヤマザクラは普通、5~6枚の花びらですり鉢状の花弁)。ヤマザクラに無い、このような特徴をもっているが故に、「ヒロシマエバヤマサクラ」と命名され、今や、平和を願うサクラとして広島市内に次々と植えられ広がっていった。
 この桜もまた、戦後からずっと、平和を見守り続けている。
 人や動物は毎日、活発に動き回り、行動範囲も広いが、植物は一定の地に根を張り、動かない。しかし、「じっとしているしかない」見返り(品)として何百年、何千年という寿命を植物には与えられたのかも知れない。
 だから、これからもずっと、桜は「この世の中」をじっと、見つめていくだろう!
 一度しかない人生、私達は見守られている「桜」に(対して)恥ずかしくない生き方をしなければならない!

消費税増税反対の宣伝をしました

2007年03月27日 12時50分54秒 | 税金の話
昨日の夕方より堺東駅前にて消費税廃止各界連絡会の宣伝に参加しました。

仕事帰りの方を中心に結構な人通りです。
「消費税は福祉の為と言って導入されましたが、では何故福祉が悪くなり続けるんでしょうか?消費税のウソを皆で見抜きましょう」
「消費税や所得税で私達庶民から税金を絞りあげて、大企業や大金持ちの税金は安くしてやる、こんな事を続けていたら日本はいつまでたっても良くなりません!」
「小泉改革で何か自分に良いことありましたか?今の政府与党の言う事を信用していたら、また痛みだけを押し付けられますよ!皆でNOを言いましょう」

などなど、ハンドマイクでの宣伝とパンフレット配布、増税反対署名を集めました。
地道な活動ですが、やはり国民の一人一人が自覚しなければ、税制を公平にさせる事は出来ません。

一部の大金持ちでは無く・・
社会全体の事を考えた所得の再分配という、税金本来の役割を果たす税制の実現に向けてこれからも頑張りたいと思います。

事務局:つ

鉄道唱歌と堺浜の無駄開発

2007年03月26日 12時46分16秒 | 堺の話
鉄道唱歌皆さんご存知でしょうか?
「汽笛一聲(せい)新橋を~」
で始まる名曲です。
日本全国の情景を軽快なリズムで繋ぐこの歌に堺を歌った部分がありますので紹介しましょう。

堺の濱の風景に
旅の心もうばわれて
汽車のいづるも忘れたり
霞むはそれか淡路島

美しい昔の堺と大阪湾(チヌの海)が目に浮かびます。

しかし、今の堺の浜は無駄な公共事業の象徴です。
さしあたり今の堺に置き換えると・・。

堺の濱の開発に
市民の税金うばわれて
福祉の心も忘れたり
恨むはそれかオール与党

中央天下りの木原市長の開発優先の行政とそれをチェック批判どころか、諸手をあげて応援するオール与党(自民、公明、民主)の議員達・・。
その結果、政令市中で日本一高い国保、介護保険、上下水道料金となりました。
市民の誰もがこの負担に自覚のあるなしは別にして苦しんでいます。

堺と言えば、中世からの自治の町。商人の持ちたる町。
その歴史が泣いている・・。

事務局:つ




唖然

2007年03月23日 10時54分07秒 | 世間の話
 国の運営の基盤は税金収入である。経済活動が発展するに伴い、様々な種類の税金が作られている。政権を担う国の支配者は国民に重い税金を課し、支配を維持する。奴隷制社会、封建制社会から現代の資本主義社会に至るまで税金制度も随分、進化してきた。
 その結果、今日では税における「応能負担の原則」が社会的常識とされている。つまり、能力(主に財力)に応じて税金を負担すると言う原則。
 ところが今、この原則が1990年代から崩され始めた。
 個人所得税の最高税率70%→37%に。
 法人税の税率    40%→30%に。
 そして、国民の大きな反対を押し切って、消費税の創設(平成元年)。呶々のつまりは消費税の税率アップ(3%→5%)。
 平成になって、この18年間に高額所得者と大企業の減税財源に消費税がすっぽり、充てられた。因みに平成元年から平成17年までの消費税収入は175兆円、それに対し、法人税減税に160兆円を投入。
 又、消費税がいかに応能負担原則から外れ、逆進性の強い最悪の税金かは以下の事例でも良く解る。
 Aさんは年収500万円で1年間の生活費が420万円。
 Bさんは年収1億円で1年間の生活費が1200万円とする。
すると
 Aさんの年収に占める生活費は84%。
 Bさんの年収に占める生活費は12%。
実に、BさんはAさんの7分の1の負担割合(減)で余裕をもって、安心して生活を続けられる。
 Aさんは消費税を含め、公的税金などを支払ったら、殆ど貯蓄は0に。一方、Bさんは悠に、5000万円は手元に残る。
 また、応能負担の原則からすると
 Aさんが毎晩、楽しみにしている晩酌にビール1本、飲むとしたら
 Bさんに応能負担をしてもらうには毎晩、ビールを20本。
 Aさんが愛煙家で1日、タバコを1箱、喫煙するとして、同じように
 Bさんは20箱のタバコを吸うてもらわないと困る。
 Aさんが大の映画ファンで毎日、1本映画を観るとして、
 Bさんには毎日、20本の映画を鑑賞してもらう事になる。
 以上の例からも応能負担が形骸化され始めて、逆さまの矛盾した現象が現出している。
 しかるに、国会での議論や選挙の度に消費税率アップの話題が引き合いに出されるのが諸外国(特にEU)の例がある。…「諸外国では20%以上の消費税率が実施されている」と。
 しかし、これら諸外国の多くは、税金(所得税)の課税最低限度額が高く、食料品など、通常の日用品には消費税を課税していない(課税されていても低税率)。更に、何よりも日本と違うのは、福祉・教育・医療制度が、これらの国々では優れていると言う事だ。
 それなのに安倍内閣は、今夏7月の参議院選挙までは「消費税」についてダンマリを続け、選挙後に庶民大増税に繋がる「消費税のアップ」を実行しようとしている。
 唖然とするとしか言いようがない!

堺東駅前高層マンション計画の具合の悪い話

2007年03月22日 12時38分54秒 | 堺の話
南海高野線の堺東駅は堺市役所などにも近く、堺の表玄関の役割を果たす駅です。
この堺東駅前に超高層マンションの計画が出ているのを皆さんご存知でしょうか?


この広大な土地に42階建て(148メートル)のマンションの建設計画が出たのでした。さながら儲けを目的にしたバベルの塔という所です。

大きな問題点が一つ。
それはこの建設地の真下を「活断層」が通っており、大きな地震がおきれば倒壊し、大惨禍を巻き起こすという点です。
http://blog.livedoor.jp/chigaiokoete/
またこの地域は古い町並みで消防車などが入れない区画も多数あり、大変危険です。

住民説明会などの中でもその危険性が明らかになり、計画は現在ストップしておりますが、行政や南海電鉄は何としても建設をすすめたいという態度なのでした。

また、堺市は百舌鳥古墳群を世界遺産に登録しようとしているのですが、もしこのマンションが建つと100%世界遺産には認定されません。
しかしすでに世界遺産登録に向けた予算を割いているというこの矛盾。

あちらの企業、こちらの企業に儲けていただく為に、節操が無い木原市長とオール与党(自民、公明、フェニックス民主)だからこその迷走ぶりという所でしょうか?

事務局:つ

イラク戦争・・4年

2007年03月20日 12時12分50秒 | 平和運動
イラク戦争が開始されて4年が経過しました。当初アメリカが開戦理由とした「大量破壊兵器」は結局無く、米兵が3千人強、イラク人は実に6万人が死亡。累計の戦費は5000億ドル(60兆円くらい?)を超え、これはベトナム戦争の戦費を上回るそうです。
アメリカはサダムフセインを処刑し新政権を発足させましたが、政情は安定せずに正に何をしているのかわからない泥沼にはまり込んでしまいました。

アメリカに当初協力した国は30と少し、最初から世界の大半の国はこの戦争を支持していませんでしたが、日本の大手マスコミはその点は一切報道しないままに、日本はこの大義無き戦争に協力。
そして協力した国が次々と撤退する中でいまだにアメリカに協力しています。


こういう事を続けていて日本と世界の将来が明るいはずがありません。
ですが、こういう事を無批判に「国際貢献」「まともな国」と言う人達がおり、それに煽られる人達がたくさんいます。
非常に残念な事です。

だからこそ、市民一人一人がしっかりと事実を掴む必要があるのでしょう。

事務局:つ



しっかりと拒否しよう

2007年03月19日 11時11分37秒 | 平和運動
憲法の改憲を目指す国民投票法案が国会の中で審議されています。
自民党や公明党の与党はもちろん、民主党も引き込んでの動きになっています。
「じゃあ今さら私達が何を言っても無駄やないか・・」
そう思う人もおられるでしょう。
しかし、国の未来を左右する「憲法9条」の問題をそれ程浅い考えで捉え、そして軽く扱っていいのでしょうか?
もう一度一人一人が真剣に考えてみて欲しいのです。
子供達や未来の日本人に「戦争の出来る国」を残したいの?と。

安倍首相が「美しい国」や「戦後レジームからの脱却」と修飾して語った政治目標が実は、アメリカに従属して日本の若者が外国で戦争を出来る国づくりと人づくり、その為の「9条改憲であり、教育基本法の書き換え」であった。
蛇足ですが、このまま「美しい国」が進んでいけば最終的には金持ちの為に、庶民が命を落とすというそんな国になっていくでしょう。

その事実が明白になった今、そして多くの国民が“今”それを望んでいない以上、自覚を持ち、世論を作るべきだと思うのです。

誰にでも出来る事があります。
例えば署名。(ネットでも出来ます)
例えば家族で憲法の話をする。
例えば集会に足を運んでみる。
http://www.kyodo-center.jp/
(参考リンク:憲法改悪反対共同センター)

そういう積み重ねが歴史を作るのではないでしょうか。
平和と友愛か
争いと憎しみか

事務局 つ

高すぎる堺の国保を引き下げる運動の報告

2007年03月17日 17時56分25秒 | 堺の話
日本一高い堺市の国保。その原因は市税の使い道にあります。
新年度の予算編成に対する堺市長木原氏の会見を読んでも、臨海開発や電車建設の話は出てきますが国保の「こ」の字も出てきません。
http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_koho/h18teirei_08.html
(↑読んでみるとあらためてこの市長の市民無視っぷりがわかります)

そんな中、民商や他の団体が協力して堺市議会へ向けた「国保何とかして!」の署名を進めていました。堺北民商でも確定申告の中で多くの会員さんから署名を戴きました。
短期間での取り組みながら全体で64114人分の署名が集まったのでした。

そしてこの数の力により議会が少し変化しました。
最終本会議(3/16)で「国保なんとかして問題」の請願は可決には至らなかったものの、「閉会中(ただし、任期中・・4/30まで・・に臨時議会開催)の継続審議と全会派一致でなったのでした!
ヤッター!

普段は市長の市民生活切捨て予算に賛成するオール与党会派(自民、公明、フェニックス民主)も市会議員選挙が近く、6万強の署名の力に少しビビッタのでしょう。

いずれにしても今後も世論が大切です。
臨時議会へ向けた集会参加や、そして議会の傍聴など、誰にでも出来る事があります。
詳しい日程が固まりしだいまたお知らせします。

事務局:つ

生命(いのち)

2007年03月16日 10時53分53秒 | 世間の話
 夫婦にとって新しい生命の誕生は待ちに待った何物にも優る宝である。ところが不幸にして、この世に生を受けて、ほんの一瞬(短い命)で人生の幕を閉じる子がいる。
 所謂、「誕生死」と言われる赤ちゃん。
 夫婦にとっては受け入れ難い事実。特に、母親は大きなショックで打ち拉がれる。この母親の姿を思い浮かべると、どんな慰めの言葉も掛けようがなく、後から後から止め処なく涙が溢れてくる。中には鬱状態に陥り、立ち直るのに何年もの歳月がかかる母親もいる。母親は「我が子の死」を認める事を執拗に拒み、現実に起きた出来事では無いと信じ込み、意識朦朧として夢遊病者のように虚ろな日々を送る。
 しかし、ある時、「何か」を切っ掛けに現実に起こった我が子の死を直視する勇気が何処からか湧いてくる。そして、冷静に事の経過を1つ1つ確かめつつ、母親は鬱状態から脱却し、正常な意識と感情を取り戻していく。この壮絶な経験を通じて、又、それを糧にして母親は、これからの自分自身の人生を生き抜こうと決意する。
 これ程、「生命」の尊さを教えられる時はない。そして、それにも増して母親としての「強さ」を見せつけられる。
 失われた「生命」の分まで生き抜いて欲しいと心から願わないではいられない。
 一方、政府や(大)企業が今、行っている事はどうだろうか?
 国民の「生命」を守り、育む政治や行政どころか、まったく逆ではないか!
「子供の医療費は有料化する」
「子育て支援の児童手当は廃止・縮小する」
「義務教育の無償も廃止」
「学校を独立法人化して弱者の締め出し」
「年金支給額をどんどん減らす」
「後期高齢者医療制度で過酷な保険料の取立て」
「自衛隊と言う名称なのに海外派兵を主な任務とする」
 今、政府は国民の生命を削るように、教育や福祉の予算(国民の血税)を削り、(大)企業は働く労働者の賃金と労働条件を益々、悪くする。
 一方、無駄な飲食や視察、大型公共投資などには湯水の如く、予算を使う。
「リストラと賃金カットでワーキングプアを生み出す」
「ホワイトカラー・エグゼンプションで長時間労働とサービス残業を押し付け   る」
「ガス湯沸かし器や石油ファンヒーターによる泣くに泣けない死亡事故」
「国民生活を無視した賞味期限切れの材料を使った食品販売」 ……etc.
 数え上げれば切りが無い。

こんな今の悪行を見ていたら、きっと、誕生死した赤ちゃんの亡霊が迷い出て、「生命をどう考えるのか!」と怒り狂うに間違いない。