足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

チリュウ村

2016年08月12日 | カンボジア
 トンレサップに近い田園地帯の村で遠くにプノンクロムの山が小さく見える。

この村に初めて行ったとき(2005年)、リエン君という13歳の少年にあった。
牛追いの仕事をするために、遠くコンポンチャムから住み込みで働きに来た少年だった。

   
2008年に実家に帰ってしまったが、この子を追っかけてカメラを壊してしまった。
赤土の埃の中で、フィルムカメラ、NikonF3とカラー用のF80Sの撮影だったが、F80Sが修理に大金をかけた事があった。

   
遠い親戚に当たるソッさん(70歳)が雇い主で、内戦時代の話を良くしてくれた。

ポルポト時代に「一週間という話で、牛は10頭、米も食料も置いて牛車に乗った。田植えや収穫の度に田んぼを集団で移動をし、内戦が終わり帰ってきたときは何も残っていなかった。
0からはじまった生活は大変だった。その時代を知る人は、チリュウ村には今は自分しかいなくなってしまった。」と話してくれた。

そのチリュウ村も真ん中を町への環状道路が通り、道も広くなり今回は田んぼの真ん中を家具を運ぶ大型トラックが走っていて、どこへ行くのか奇妙な光景で、この先に村はあるのかと思った。

   

この村で生きてきた人が、内戦時代を乗り越えて再び自分の村に帰ることが出来て、米作りを出来ていることが不思議なくらいだ。
今は何と言ってもカンボジアは米どころ、バッタンバンのお米は日本と変わらないくらい美味しくなった。

   
 降り出した雨も少しあがってきた。              珍しい山羊を発見。

   
 新しい農耕機械に振り回されていた少年。          道で出会った子ども。

村の発展途上の出来事を、写真を通して伝えていくことができることを大事にしたいと思う。

晴れ、突然の雨の中の一日でした。   


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