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永平寺川のサクラマス(一)

2017-05-16 07:09:26 | 報道/ニュース
福井県も永平寺まで行くとまわりはほとんど山です。冬は雪がしんしんと降ります。もうずいぶん前ですがボクは福井市から永平寺町まで電車に乗って行ったことがあります。電車は山あいの田んぼの中を1両だけで走ります。2月でしたので山も真っ白、田んぼも真っ白。すべてが白の世界にレールだけがまっすぐ伸びています。経験したことのない別世界の風景でした。前は白、右も白、左も白。振り返ると線路と枕木だけが白い世界に吸い込まれるように過ぎて行きます。こんな経験はもうない、絶対ない。幻想的な風景に酔いしれたあの感動は今も忘れられません。
そんな冬の永平寺も春が来て夏が過ぎ秋になると永平寺町を流れる永平寺川にサケが産卵のためやってきます。お腹にいっぱい卵を抱いたサケは体がピンク色に変わりサクラマスと呼ばれます。九頭竜川を100キロもさかのぼり永平寺川までやってきました。
サケは川の上流で産卵し稚魚が成長すると海へ出ます。海で大きくなったサケは3年後に生まれた川へ戻ってきて産卵して一生を終えます。九頭竜川のマス釣りは有名で2月から9月の解禁期間には遡上してきたサクラマスを目当てに全国から釣り人が訪れます。ちなみにサケとマスは呼び方の違いです。産卵のために上ってくる赤いサケをニジマスとも言いますが、九頭竜川ではサクラマスと言います。
いまから10年前、2007年NHKが永平寺川の風景の特集を放送しました。その中に永平寺川で産卵するサクラマスの映像が入っていました。海から100キロも遡上してやっとたどりついた永平寺川で産卵をした瞬間、なにやら黒い魚の群れがいっせいにサクラマスに集まってきてあっと言う間に産卵したばかりの卵を食べつくしてしまいます。ウグイです。遡上してくるサクラマスを撮影していたカメラマンがたまたま撮った映像でした。その一瞬の映像に衝撃を受けたひとりの釣り人がいました。名古屋の安田龍司さんです。安田さんはマス釣りが大好きでシーズンになると九頭竜川へサクラマス釣りに行っていました。「これは大変なことが起こっている。九頭竜川にマスがいなくなってしまう。放っておく訳にはいかない。」そう感じた安田さんは翌2008年永平寺川へ行きました。永平寺川を調べてみるとそこはとんでもないことになっていました。
(つづく)

2017/05/16
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