
2012年はじめに読む本は決めていました。
『舟を編む』三浦しをん著(光文社)
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「辞書は、言葉の海を渡る舟だ。」
魂の根幹を吐露する思いで、荒木は告げた。「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう」
「海を渡るにふさわしい舟を編む」
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私は、書店をのぞくのが一番の楽しみですが、本を選ぶ指針になっている友人がいます。この方のブックレビューを読んで、ハードカバーの本だけど、買って読もう、と決めていました。ふだんの通勤読書用は、文庫本。どんな時でもすぐ物語の中に入っていける読後感のよいものと決めています。あまりおもしろい本だと、早く続きが読みたくなって、やらなくてはならないことを後回しにして読んでしまうから、そういう本は大事にとっておきます。
昨年の末に、私が少しだけお手伝いした子ども向けの辞書が刊行されました。
言葉のひとつひとつに向き合うきびしさとおもしろさと、つらさと豊かさを、ささやかながら感じていたので、そのときの自分と重ねて読みました。
そんな昨夜、ある研究会で小学生に類語辞典を使って、卒業する6年生ひとりひとりに言葉を贈るという実践をした方からお話をうかがったところでした。辞書や辞典のおもしろさを小学生でも味わう工夫のヒントをいただいて、さらにこの本を思い出していました。










コメントありがとうございます。
今年もさらによろしくお願いします。
この年末年始は、言葉に関するいくつかのことをずっと考えていましたが、そのどれも形になることのないまま時間ばかりが過ぎています。でも、考え続けて苦しみ続けることを大事にする一年にしたいです。
わたしも昨年『舟を編む』読みました。
一般的な書物でなく辞書をつくるということには相当なエネルギーと執念が必要だということはなんとなくはわかっていますが、この作品を読んであらためてそういう方に敬意を覚えました。『風が強く吹いている』では箱根駅伝を走る人たちに敬意を覚えましたが、三浦しをんさんの本領はこの辺にあるように思います。
わたしも本屋さんを覗くのは好きなのですが、近年あまりできていません。娘と大書店に入る機会がありましたので、平積みされているこの本を手にとってkuraさんのことを話しました。
今年もよろしくお願いします。
いつも本の紹介ありがとうございます。ここに書いた本の指南役はあいくんさんです。いつもブックレビューを楽しみに読んでいます。
この「舟を編む」は、あいくんさんの2011年の下半期のベスト10に入っていましたね。他にも読んでみたい本がたくさんあるのですが、あいくんさんのおすすめの本は、いつも書店でチェックしています。
昨年はお嬢さんのフィールド研究のお手伝いをさせていただくことができてうれしかったです。新鮮で有意義な体験でした。ちょうど文学教育連盟の発表で「山月記」の実践についてきいたばかりだったので、「山月記」についても率直なご意見をうかがうことができ、刺激的でした。
今年も読書の御指南、どうぞよろしくお願いします。
この本、あいくんさんに紹介されたときから読みたいと思っていましたら、今日の朝日新聞に載っていたので、もう絶対読むぞ、と思いました。
kuraさんが書いていらっしゃった「大幸福食堂」もなかなかでした。
先日は井上荒野さんの「切羽へ」を読んで、今、読書空白のときなので、久しぶりにハードカバーを買おうかと思っています。
今日の朝日新聞の書評欄、私も読みました。「売れてる本」題がありましたね。ことばの世界に興味のある方なら、文句なく楽しめる本だと思います。
また、『大幸福食堂』も読んでくださったのですね。ありがとうございます。こうして読書の輪が広がっていくのは、なんだかとてもうれしいです。
今は小説はちょっとお休みして、ノンフィクションの本をあれこれつまみ読みしています。またいつか、紹介します。
図書館で何人待ちかでようやく「舟を編む」が借りられて、週末に読み終えました。
辞書作りそのものにとても驚きを感じたのが率直なところです。それぞれが思いを寄せ合っていくのもすてきでした。
なにより、言葉って・・・深い。
まだまだ、海原を眺めながら陸の上で言葉と戯れているだけという気がしつつ、言葉にたいしてどこか姿勢を正すような思いになりました。
読まれましたか。コメントありがとうございます。
この本は、なんだかあまりにも言葉にストイックな人々も登場して、その生活ぶりに驚いてしまいますよね。
三浦しをんさんがおっしゃっていましたが、仕事って、天職のように「この人でなければできない」という部分もないわけではないかもしれないけれども、ほとんどの人は、偶然たどりついてしだいにその世界のおもしろさに触れていくものだと。そういう意味では、主人公の周りの人たちがしだいに言葉の世界に深くかかわっていくあたりが、共感しながら読めるところかもしれませんね。