日本連盟災害支援センターのブログ

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【記録】ボランティア定期便7便(6/10-13)の紀行、その1

2011-06-13 18:16:43 | 活動記録


朝、8時にこの秋から使用が開始される都内文京区本郷の新・日本連盟ビル前に集まる。それぞれに思いを秘めて集まった参加者たち、この日は13名。いったんこの第7便で休止となる「ボランティア定期便」バス。趣旨に共感して運行にご協力していただいている富士急行様のご担当者の方もお見送りにきていただいた。高速道路に乗り、一路、北へ針路をとる。バスの車内では参加者の自己紹介に続いて、災害ボランティアにはいる心がまえをすでに体験した方からの経験談を交えながらすすめていく。



走っていると東北道はあちこちに亀裂が走り、乗っていても何度も段差で揺れを感じる。補修のために一車線通行の箇所も。トラックなどの資材輸送や警察、自衛隊等の特殊車両も多い。SAで聴くと鳥取から1100kmを走ってきたという警察官も。みんなで支えている実感が高まる。関東から以西は大雨とのことだが、東北道の屋外温度表示は31度を指していた。石巻市内に入ってからは先にバスに乗ったまま、危害の大きい港のほうを周り、災害のすさまじさを体感する。



出発から7時間かけてようやく、宮城県石巻市水押の石巻野球場にあるボーイスカウト「石巻ベース」に到着した。さっそくにここでの生活の説明と場所の確認がされて、まずは本日使われた泥かきの道具たちの手入れから。



日が傾くころには食事の準備が始まった。節度をもった大人たち。進んで当番を買って出て、気持ち良く作業が進む。
毎夜、開催される石巻災害ボランティアセンターでの調整内容を伺って、明日の作業についての説明がされた。オリエンテーションの中で一軒のお宅は、つっかえ棒で家屋が支えられているようなので、危険とした場合、作業に当たらないことが確認された。主な確認として



・何よりも安全第一で、作業現場はせまいことがあり、そこに複数が入るので必ず後ろを振り向いて、各自で安全を確保すること。また踏み抜きに注意すること。
・家人に対しての対応として、話を伺うのはようが、こちらのほうから家庭の中に入り込むような発言はしないことを注意され、家人にとっては家財道具は宝であるので、その取扱いに配慮することが大切と教えられた。不用意に「これいらないよね、いらないよね」と口に出した人がいたというが、宝の山でなくなく捨てなければならないということを感じとろう。
・携帯電話の通話はさけ、カメラは基本的に作業の記録用は撮るがそれ以外は撮らない。
・休憩はだいたい1時間に1回ぐらいで無理はしない。またトイレは現地に行ってからどこにあるかを家人と確認する。
・土嚢袋にはつめるものは詰め込んでいくが、無理に折っていれないように注意する。
などに念が押された。




女の子一人になってしまった一般参加者は初めてのテント生活で、戸惑いが多いと不安がっていた。しかしながら、一般市民が普通の暮らしを送っていて、突然の被害をうけて避難所等の生活を余儀なくされて、不自由の中で工夫をするしかないというところに、身を持って目線を同じにして感じることができるという。

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