日本連盟災害支援センターのブログ

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【記録】ボランティア定期便7便(6/10-13)の紀行、その3

2011-06-15 06:28:44 | 活動記録


いったんお昼になるので、別のグループと合流して昼食をとる。作業の中では粗末なおにぎりがとてもおいしく感じられる。暖かい味噌汁をいただくと力がわいてくる。普段の生活の中ではふつうがどんなに有難いことか、感じることは少ないが、ここでは豪華な食事でないのに、おいしい、自分の中でエネルギーに代わっていく実感がある。
昼休みにトイレを借りに近くの避難所にいった。小学校でレンタルトイレを借りる。中のにおいを取り除くために、ドアを水の入ったペットボトルではさんで、使っているのはそれがないと一目でわかる。ジャンボリーの時などに応用できる生活の知恵だ。そうじは他府県からきた行政の方がされていた。感謝して使わせていただく。ここにいると、いろんなひとが支えて、互いに支え合っているのがわかり、感謝させていただくことが多い。これも災害ボランティアを「させていただく」からこそ、わかることだ。剣先スコップで土をすくい、土嚢袋につめて口をしばる。ただそれだれの作業なのだが、全身の筋肉を使い、肩で息をして、すぐに身体が熱くなってくる。ずっと続けていけないので、休み休みやっていく。継続することは、息切れしないようにやっていくなのかと思う。



午後からの作業も、現場で工夫を重ねながら進めていく。使っている道具のうち、底が空いた筒状の石油缶がある。底があるモノはなかに土嚢袋をいれてそこに土をいれていくのだが、底が空いたものはこれも現場の知恵で、そこに土嚢袋を外側にセットするとガイド的になって中に泥を入れやすいのだという。慣れてくるとたしかに手間がかからない。また、流通用のパレットが流れ着いていると思っていたのは、壁の一部でとても重い。このままでは人力で運ぶことができないのだが、みんなで協力して、ねこを二台むかいあわせにして、その上にのせ、ご主人も一緒になって少しずつ、少しずつ運び出した。やがて庭の排水溝のふたがみつかり、野外の水道蛇口からは水が出ることが判り、少しずつ進んでいった。
そして、本日は地震から三カ月。ちょうど、あの時と同じ時刻を迎えた。作業現場にサイレンが響き渡ると、みんなで作業を止めて、海のほうに向かって黙とうを捧げた。

仕事が進んでいくうちに気心が知れて、段々とお話もさせていただくようになる。ここのご主人は高台のほうにお住まいがあり、無事だったが、この住まいは人に貸していて、平日は仕事をしているので、土日限定でのボランティア・ニーズであった。こういう志向のニーズはこれからもあるだろうと思われる。



半日と見越していたがまだ午後を過ぎてもこれでかき出せたという目途が立たない。そのうちに、もうひとつの現場の作業を終えた仲間が心配して見に来てくれた。聴けば、みんなが手際良く作業したので、一日半、明日まで係るだろうと予想していた作業がもう完了したという。仲間がたくさん揃ったところで、明日もういちどご主人らにお越しいただいて、今度は全員で仕上げをすることになり、本日の作業を終えた。午前中、断続的な雨は実は身体を冷やしてくれていたが、午後から雨が上がり暖かくなり、雨具は汗で中がぐっしょりで、ゴム手袋や長靴の中もしっかりと濡れた状態になっていた。



石巻ベースに戻ってからは、北海道からの応援ボランティアも交えて、ベースは一層にぎやかになった。昨日と同じように道具の後始末を終えて、夕食まで思い思いに時間を過ごした。周辺の場所をみると少し離れた所では美しい田園風景が夕陽で赤く染まり、心のふるさとのような場所であることを再認識した。街の中では電気が回復していない箇所もあり、信号機がないところはこれもまた各警察から応援に来ている警官が手信号で交通整理をしていた。また自衛隊のベースキャンプがあった。何よりも心強い存在であったが、それも今月末からは規模を縮小していくのだという。私たちの力でどこまでできるのか、わからないが取り組んでいくことはあるように感じる。自衛隊ベース近くのコンビニでは日の丸が掲げられていた。隊員たちへの感謝もこめているのだろう。たしかにどこの店でも元気に声掛けしてくれる。あらゆる仕事がつながって支えている。行政も緊急も民間も企業も、それぞれが精一杯支えあっている。ある方は「これはお金払ってでも体験すべきだ」と言っていた。災害大国に暮らす私たちの持つアウトドアの経験は、こうしたときに生きる力を発揮する。そしてそれ以上に多くのことを教え、与えてくれる。



夕食時、握力がなくなり、箸がうまくにぎれない状態であったが、身体の疲れが早く眠りに誘いかけた。
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