さいとうさんのインド日記

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枯淡閑寂(こたんかんじゃく)

2014-02-09 03:25:45 | 日記
最近、住宅を購入したので日本に帰っていた。
(ブログをサボっていてすみません。)
また、最近フライトは、ANAを使っている。普段は、
映画はハリウッドもののアクション映画が好きなの
だが、心境の変化かたまには、日本の映画でも観てみ
ようと『利休にたずねよ』を観てみた。海老蔵と中谷
美紀がいい演技をしていてボロボロ機内で泣いて、
スチュワーデスに大丈夫ですか?と声をかけられてしまった。
(すみません、嘘つきました。)

ところで、温故知新という四字熟語が好きである。古きを
尋ねて新しきを知るという意味である。だから古典・歴史は好き
なのである。

ただ、利休は全くのど素人であったが、茶道の奥深さが垣間見る
事が出来て勉強になった。日本を出てみると日本の良さ・悪さが
異国と比較できよく分かる。

『わび・さび』とは、日本独自の美意識だと思います。『わぶ』とは、
気落ちする、つらいという意味らしい。『さぶ』とは、生命力の
衰えていくさまという事らしい。そこに『美』を見出していく、
日本人の美意識は、独自のものであり、日本人ならどこかそれを
感じて心の拠り所にしていると思います。
利休は、黒い茶碗を好み、土くれから作る茶器に生命の息吹を
見出したといいます。また、自分の美学を貫き、結局は、秀吉に
切腹を命じられ、最後を遂げます。

あっさりとひっそりしているさまに深い味わいを見出す事を
『枯淡閑寂』というらしい。一見、愚鈍に見える我が家のお父さん達に
皆さん苛立つことは有りませんか?それが、日本のお父さんなの
です。

狭い我が家に腹を立てていませんか?是非、利休が行き着いた、
腰を屈まなくては入れない茶室を思い出してみて下さい。
本当は、そこが落ち着く場所なのかもしれません。断舎利して
質素に片付けてみましょう。

普段は、忘れていますが、日本人で良かったなと思える事は、
本当は、すぐそこにあるのかもしれませんね。

利休が確立したそれらの精神は、世界に誇れるメイドインジャパン
の製品に幾らでも機能美として見出せる気がします。

僕も改めて枯淡閑寂の精神を学びたいと思いました。質素で愚鈍で
いいのです。それでいいのです。それが、美しいのです。




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