あるきメデス

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続カタツムリ歩行で鎌ヶ谷駅周辺を歩く(千葉)

2017-07-21 16:24:27 | カタツムリ歩行

 「イギリス8日間の旅」のレポートの途中ですが、割り込んで「続カタツムリ歩行」の
7月例会の模様を報告します。

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 2017年7月16日(日)

 梅雨明け前なのに今日も厳しい暑さが予想されるが、「続カタツムリ歩行」の第46回
例会に参加した。

 集合は東武アーバンパークライン(野田線)の鎌ヶ谷駅、わが家からは西武池袋線所沢
駅で新宿線へ、高田馬場駅で東京メトロ東西線へ、西船橋でJR総武線へ、船橋で東武線
へと4回乗り継き、2時間近くかけて着き、9時55分に西口を出発した(写真は東口)。

    
     駅前にあったマンホールのふた
    

 朝からの暑さを少しでも避けてと思い、高架で日陰になっている野田線に沿って北へ、
500mほど進んだ富岡三丁目の線路沿いに、豊富な平地林が残っていた。

 林の中を少し進むと「鎌ケ谷市保全林指定標識」が立ち、面積は8,500㎡あるという。
近くの民家の放し飼いか、鶏も暑さを避けて散歩していた。
    

     
 北に抜けようとしたが民家で阻まれ、西側の住宅地に出ると、市営住宅らしい平屋の木
造家屋もあった。


 住宅地の先のミカン畑の木に、花も咲いていたがまん丸い実も付いている。どちらが今
の季節に合っているのだろうか…
    

     
 西側に下ると中層の集合住宅が並び、その下の斜面林に沿って細い流れがある。上流に
少し進んだ小さい池で、暑さで水温が上がっているのか、かわいそうにコイがアップアッ
プしていた。



 さらに左に回り込み、貝柄山(かいがらやま)公園に入る。

 公園の中央部に池があり、3基の噴水が暑さを和らげてくれる。


    
 園内の少し変わったアジサイは見頃だが、ふつうのアジサイはもう時期を過ぎていた。





 池の北側の砂場のようなところに馬の像があり、「小金中野牧の野馬」の説明パネルが
あった。

 それによれば、江戸幕府は軍事上重要な馬を確保するため直営牧場を持っていて、県北
西部地方に設定されたのが小金牧(こがねまき)で、五つに分かれていて、鎌ケ谷市域で
は中野牧と下野牧とのこと。

 小金牧では馬が放牧されていて野馬と呼ばれ、飼料や飲み水も自ら求めていたとか。像
は当時の野馬の姿を参考に制作したという。地形図上には国史跡「下総小金中野牧跡」の
表示がある。

 貝柄山公園を北口に抜けて、東中沢二丁目の住宅地へ。ある民家の金網の塀際に、ブラ
ックベリーの実が色づいていた。
    

 近くにあるはずの長福寺を探して、東中沢一丁目との境の道路周辺を往復したが、見つ
からなかった。


 南進して東中沢三丁目と四丁目の境となる住宅地の道路を進む。「東中沢四丁目ふれあ
いの森」と呼ぶ小緑地↑を過ぎると、近くの広場では盆踊り会場の準備が進んでいた。



 右手にナシ畑が広がるところで左折して南東へ向かう。民家のクルマユリやフヨウがき
れいな彩りを見せている。
     

         

 台地下に下って急坂を上がり、中部小の北側から東に回る。許可を得て校庭の道路際に
あるはずの標高27.4m三角点を探したが、見つからなかった。

    
 南西に回り込んで再び台地下に下ると川の源流となる池があり、北側のフェンス上にア
オサギがジッと止まっていた。流れを挟んで豊富な斜面林が続いている。




 200m余り進んで南への斜面林の間を上がり、Y字路を右折して南西へ。袋をかけた
ナシ畑の横を通過する。


    

 次のT字路際の古くからの民家の入口に、小さいお地蔵さんが祭られていた。
      

 さらに右に回り込んでうっそうとした森へ、背後からゴールの八幡春日神社に12時2
分に着いた。

 今日もいつものようにゴールまで2時間ほど歩いたが、ひとつも社寺に立ち寄ることが
なく、私のカタツムリ歩行では初めてのことだった。

     
 陽の差し込まぬほどによく茂った八幡春日神社の森は9,290㎡あり、シロダモ、ケ
ヤキ、ムクノキ、ヤブツバキ、シラカシ、エノキなどで占められているとか。

 古くから地元の人により守られた森は、もとはスギとクロマツから始まり、約200~
300年経過していると推定され、鎌ケ谷市の天然記念物に指定されている。


 昼食を終えて記念撮影とミーティングをして、12時35分に散会となった。

    ◇     ◇

     
 帰路は、三つの社寺を回って鎌ヶ谷駅に戻ることにする。長い参道を進んで南の車道に
出て、実が大きくなったナシ畑の間を東に向かう。
    


 市の弓道場前を過ぎて間もなく、右手に見えた森へ入ると、市民の森の西端の駐車場が
あった。
     
 うっそうとした森の中の遊歩道を中ほどまで進み、南側にある根頭(ねづ)神社境内に
入る。
 
 創建の年代は不明のようだが、この地には昔から人が住み、藤原左衛門丞が訳あって京
の公家を離れて東国に下向(げこう)した際、この地の草分け八軒衆と呼ばれる家のひと
つの三橋孫六家にしかるべきお墨付きと大神の神事を授け、自らの土地を寄進し根頭神社
と称したことに始まるという。

 本殿は、旧千葉県立師範学校の御真影奉安殿で、一時は千葉県護国神社の仮本殿だった
とか。

 一帯は「根津神社の森」と呼ばれ、面積は8,277㎡、主にスギ、ヒノキ、スダジイ、
アカガシ、モチノキ、コブシなどで占められる本殿林と、それを囲むスギ、ヒノキの人工
林で構成されているよう。

 人工林にはムクノキ、エゴノキ、ケヤキ、ゴンズイ、ハリギリ、クヌギ、コナラなども
茂り、鎌ケ谷本来の森の様相を呈し、ここも市の天然記念物に指定されている。

       
 南側の道路に下った横の小さい祠(ほこら)に猿田彦の道祖神が祭られ、近くにノウゼ
ンカズラが咲いていた。
    


 その南側、小さな流れ沿いに草地が続き、その向こうには森が広がる。少し進むと路傍
にキバナコスモスがたくさん咲いていた。


    

 さらに少し進んだが、前方に送電線が見えてどうも駅に向かう道とは方角が違うよう。
地図を確認して反対方向に向かっていたと分かり、反転して東道野辺一丁目の住宅地に上
がる。

 八幡春日神社前からの車道に出て、横断したところに本堂がコンクリート造りの妙蓮寺
があった。

 境内には樹木が無くて開放的、本堂前には「日蓮聖人御母公誕生地」の標石がある。別
の標石には、『日蓮聖人の母「妙蓮尊尼(梅菊御前(うめきくごぜん)」の生誕地として
日蓮聖人から聞かされた弟子の三位公日進上人(身延山久遠寺第三世)が、鎌倉末期の
1329年に、供養のため妙蓮寺と称し建立した』と記されている。
      
 本堂前には、その梅菊御前の幼少時のお姿という新しい石像も立っていた。

 北側の道野辺中央五丁目には、道野辺八幡宮があった。創建時期は断定できないようだ
が、中沢城の築城の際、鬼門の厄除けとして鎌倉時代にとか、あるいは平将門(たいらの
まさかど)が下総を征服して大野に宮殿建築の折、中沢にも築城して祭ったともいわれて
いるようだ。

 やはりうっそうとした鎮守の森が境内を覆い、長い参道を進んで堂々たる社殿に参拝す
る。


    
 境内の御神馬舎には白馬の神馬が祭られ、近くには小さな鳥居の乗る大石が置かれてい
た。
        

 参道の中ほどまで戻って左に抜ける車道を進み、13時54分に鎌ヶ谷駅西口に着いた。


 正午過ぎの気温は33℃前後かと思われ、厳しい蒸し暑さが気になる歩きだった。

(天気 晴、距離 5+3㎞、地図(1/2.5万) 白井、松戸、歩行地 鎌ケ谷市、
 歩数 17,500)




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