あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

旅のスケッチ展を見て、さいたま市と上尾市境周辺を歩く(埼玉)

2017-01-30 18:26:50 | カントリーウオーク
 2017年1月28日(日)

 昨年12月の例会で案内を頂いていた、カントリウオークの仲間、Mさんの旅のスケッ
チ展の観覧に出かけた。


 JR高崎線の宮原駅に10時18分に着いた。西口から広い市道より一本北側の道路を
西進して、国道16・17号新大宮バイパスを横断して鴨川左岸に出た。


 東側は、枯れたアシ原の向こうに枯れ枝の斜面林が伸びている。西側対岸には聖学院大
学の校舎が望まれる。


 すぐ北の橋際を右折して東側の斜面林下に回ると、「三貫清水(さんがんしみず)」と
呼ぶ小さい湧水池がある。

 太田道灌が狩りに来た時、土地の人がこの清水をくんで茶をだしたところ、とてもうま
いと三貫文の褒美(ほうび)を下さったことから「三貫清水」という名がついたようで、
当時はもっと豊富な湧水だったと思われる。

 周辺の三貫清水の森では、10年前に姿を消した県のチョウ、ミドリシジミの復活を目
指して、食草のハンノキを植林したようだ。

 橋を渡り、農道を対岸の台地に向かうつもりだったが、右岸の空き地一帯は公園の造成
中で、綱が張られて横断できない。

 流れに沿って600mほど進み、北側の「秋葉道」と呼ぶ車道に回った。

 近くのT字路、戸崎(とさき)交差点を左折して南へ、すぐの十字路際に無住の寺があ
った。

 そばに集会所もあるが寺の名は不明。開放的な境内に大イチョウが立ち、南側には小さ
い不動堂がある。

 秋葉道を南西に500m足らず、うっそうとした常緑広葉樹に覆われた森は「戸崎の浅
間塚(せんげんづか)」と呼ばれ、上尾市の有形民俗文化財である。

 浅間塚は、江戸時代後期から造られるようになった富士塚のひとつ。高さ4.8m、直
径25mの円墳状の塚で、市内最大級の浅間塚とか。塚の上には浅間神社が祭られている。


 西側一帯は「花の丘農林公苑」だが訪れるのは後にして、南に少し進んで内野本郷の
「介護老人保健施設 ケア大宮」の東側にある「クラフト&ギャラリー 風画(ふうが)」
に行く。ここが、Mさんの旅のスケッチ展の会場である。


           

 埼玉県内の越谷、所沢、本庄、秩父などのほか、北海道小樽、岩手遠野、東京三ノ輪、
神奈川川崎、長野戸隠、兵庫神戸、広島鞆の浦や尾道など、Mんが各地に出かけて描いた
風景や街並み、建物などの水彩画が数10点展示されいる。


       


 私も歩いたり旅に出かけた際に見た、懐かしい場所も多かった。

 ゆっくり観覧後、隣の喫茶室で有機栽培のコーヒーをいただく。店のオーナー井出政男
さんは現代美術作家で、さいたま市内の遺跡の発掘調査に参加したのを契機に縄文中期の
土器の復元製作をはじめ、美術の視点から縄文の造形を考えておられるとか。

 昨年10月、新潟県の十日町市博物館に作品を出展した際には講演もされたようで、そ
の資料を頂いた。
      
 店内には、井出さん制作の装飾土器や茶器、腕などがたくさん展示されていた。


 1時間余りを経過して12時30分頃、スケッチ展の会場を出た。今日は快晴で暖かい。
1年前の同じ頃に観覧に来た時と同様に、近くを歩いてみることにする。

 北側の「大宮花の丘農林公苑」に入り、「みどりのふるさとセンター」を抜けて和風園
地へ。



 ソメイヨシノの下にたくさんパンジーが植え込まれているが、まだ彩りは寂しい。その
一角にある東屋(あずまや)のそばで昼食とした。

 食事を終え、南北に長い公苑内を北に向かう。すぐ北側の農産物直売所とレストランの
ある「花の食品館」のオープンは2月1日からで、まだ閉じていた。


 東に見えるこんもりした森は、先ほど訪ねた戸崎の浅間塚である。



 食品館に近い、バラ園のバラもまだ枯れ枝のまま。中心部にある「花の丘」と呼ぶ高み
に上がると、中央部の流れや吊り橋、周辺の雑木林などが一望だが、どこも枯れ枝で花の
彩りには乏しい。花あふれる陽春の風景が待たれる。


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 北端にも別の高みがあり、北に上尾南高が、その左手遙かには外秩父の笠山(かさやま)
と堂平山(どうだいらさん)が望まれる。


 公苑を北に抜けて左に回り、公苑の西側沿いに延びる「西新井ふるさとみどりの景観地」
と呼ぶ平地林に、北西端近くから入った。

 落葉がいっぱいの遊歩道を南に向かうと、「林をきれいにしましょう」などの立て看板
がところどころある。樹林下にアオキが実を付け、逆光にカシなどの常緑広葉樹の葉が輝
いている。
        

     
 深い林間を進んで、中間より先辺りで東西に横切る道路に出た。少しの住宅の前を西に
抜けてT字路を北へ、すぐの十字路を西進して幅広い国道17号バイパス上尾道路を、清
河寺(せいがんじ)きよらか橋で越える。


 橋からは南に、さいたま新都心の高層ビルが望まれた。


 すぐ南側から西へ、畑に囲まれた小さな森の南端に小さな社殿があった。何神社か分か
らなかったが、中をのぞいたら稲荷神社のようだった。
       


 屋敷林を背にした農家の見られる高木集落を西進すると、無住の観音寺の前に出た。足
立坂東29番霊場で、仁王門の両側に立つ石造の仁王像はピンク色。



 正面の社殿は小さめながら端正な建物。東側墓地際には6地蔵など古い石仏が並んでい
る。


 さらに西進して県道216号に出て南へ、近くの秋葉入口バス停のある変則四差路際に
は毘沙門堂が祭られていた。


 南への道をすぐに右折して、中釘(なかくぎ)集落の永昌寺に行く。土塀に囲まれた寺
域の東側に、屋根付きで「吉祥門」の額のかかる鳥居があり、奥の階段上に「三尺坊」と
呼ぶ社殿が祭られている。

 三尺坊は明治初年(1868)の神仏分離令により、南西800mほどの秋葉神社から
移されたとか。三尺坊とは、静岡県にある秋葉山の秋葉三尺坊大権現を祭る火伏(ひぶせ)
の神らしい。


 土塀に囲まれた永昌寺の山門を入る。永昌寺は、戸田周防守により創建され、慶長11
年(1606)の開山という。



 周辺に民家もなく静かなたたずまいの境内、山門近くの両側に2つの6地蔵堂と古い石
仏が並ぶ。

 地蔵堂横の萬霊塔は文政3年(1820)、台高の↑地蔵塔には安永4年(1775)と
刻まれていた。ほかでは見たことのない、変わった形態の石像もある。
     


 ここから、東に向かって折り返すことにする。周辺は畑なのにひとつだけあるハス池ら
しい前を通過し、墓地の向こうにこんもりした常緑広葉樹の見える法光寺へ。




 山門を入り右手に立つその木は、「法光寺のシイノキ」と呼ばれるスダジイで、さいた
ま市天然記念物に指定されている。

 高さ15m、目通り4.53m、根回り7.4m、枝張りは東西20m、南北に20.5
mあり、堂々とした幹と良好な樹勢は見栄えも良い。

 南東側の近くには、阿弥陀寺がある。境内に樹木は少なく、本堂の横に庫裡(くり)が
連なる民家風の造り。

 阿弥陀寺は天正7年(1579)の開山とされ、江戸時代には周辺が阿弥陀寺村と称す
るほどの大きな寺だったらしい。

 享保(1716~36)の頃には寺子屋教育が始まり、阿弥陀村と周辺3村の子供らに、
住職が読み書きそろばんを教えていたとも伝えられているようだ。


 県道216号を斜めに横断してさらに東へ、広い畑作地を通過して清河寺(せいがんじ)
集落に入り、その名のもととなる清河寺へ。

 参道の両側にはよく刈り込まれた梅の古木が並ぶが、まだつぼみのまま。新しい山門を
入ると、正面の大本堂も新しい。山門近くの鐘楼もどっしりとした造り。

 清河寺は、代々鎌倉公方(くぼう)足利氏に篤く崇敬された臨済宗の古寺とか。「新編
武藏風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)」によれば、かつては七堂伽藍をたて連ねた
大寺院だったという。

 境内には「福聚海無量」と記された書庫風の建物があり、鐘楼の前には6地蔵など9基
の地蔵が並んでいた。


 東側の森に回ると、県の天然記念物で樹高32m、根回り14.3m、幹回り8.5m、
推定樹齢650年以上という「清河寺の大ケヤキ」が立っている。
     
 上部は切られて枝張りはさほどでないが、根元のどっしりした張り方やコブに年代を感
じられる。

 東側の畑には、見頃になったロウバイが何株も咲き競い、そばの紅梅もかなりの花を見
せていた。


 16時近くなったので、今日はここまでとして駅に向かうことにした。南進して六差路
の清河寺交差点を横断し、すぐ先のY字路を右に入って新大宮バイパスを横断する。

 すぐ南東のこんもりした一角は、古墳時代の墳墓の一形態である方墳と考えられ、県指
定史跡の「方墳大塚古墳」である。

 規模は、底辺21mと25mの方形で、頂上部は一辺9.5mの正方形、高さは約4m
という。県内の古墳は円墳が多く、方墳は数少なく貴重なものらしい。

 その手前を西進してすぐ、JR川越線の新しい駅、西大宮駅北口に16時15分に着い
た。


 今日のさいたま市の最高気温は16.7℃、快晴にも恵まれ寒中とは思えぬ暖かなカン
トリーウオークだった。

(天気 快晴、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 上尾、歩行地 さいたま市北区・
 西区、上尾市、歩数 2,1500)




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