さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

ポピュリズム異変

2016年12月20日 | 政治
このところカジノ法案は通るは、オスプレイは落ちるは、三権分立の基本を忘れた最高裁の判決は出るはで、この国のポピュリズムの殿堂にも殺伐とした空気が漂っているようだ。

十年先を読むという言葉があるけれども、十年前に誰が何を言っていたかを確認する批評的歴史社会学のようなものがあれば、今後の十年を考える上で参考になると私は思う。だから、忘れっぽいということは、よろしくないので、適宜場面に応じて思い出すという役割を、批評家や評論家はしていく必要がある。

その一方で、なかなか報道されない裏話のような出来事、議場での国会議員のふるまいのようなものについても、われわれは目を背けない方がいいのだろう。

最近驚いたニュースの一つめ。

カジノ合法化への道を開くIR法案が6日、自民党と日本維新の会などの賛成多数で衆議院を通過した。公明党では党内の慎重論が根強いことから、賛否を議員個人の判断に委ね、井上幹事長ら11名が反対にまわった。この法案の審議に費やされた時間はわずか6時間ほど。

審議の初日には、自民党の谷川衆院議員が、時間が余っているからと、般若心経を唱えるなどして時間を費やす場面も見られた

カジノ解禁をめぐっては、ギャンブル依存症の増加や治安の悪化など様々な懸念が出ているが、こうした問題は今回の法案では先送りにされた。具体的な対策は、法律の施行後1年以内をめどに政府がつくる『実施法案』に委ねている。自民党があくまでも今国会で成立させたいIR法案は、7日から参議院での審議が始まる。 以上、ネットのテレ朝ニュースより

もう一つ驚いたニュースは、

またもや“あの男”がやってくれた。自由党共同代表の山本太郎参院議員のことだ。
 15日未明に成立した、カジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法案だが、14日の参院本会議採決の際、山本氏はひとり「牛歩」戦術を敢行。多数のヤジをものともせず、強行採決に抵抗の意を示したのだ。
 牛歩自体は、伊達忠一参院議長の権限で投票時間を1分以内に制限され、反対票を投じるべく長時間には及ばなかったものの、しかし、この男の目的は、やはりパフォーマンスではなかった。壇上へゆっくりとあがり終え、伊達議長から「まもなく投票時間となります」と告げられた次の瞬間、山本氏は突然、議場の方を向き直し、大声でこう叫んだのである。
「パチンコやスロットの規制をせずに、どうして次の賭場を開くようなことさせるんだよ! おかしいだろって!!」
 そして、鋭い眼光で議場を見渡しながら、腕を振り、次から次へと指を指して、議員ひとりひとりに対し政治家としての資質を問うたのだ。
「誰のためにやるんですか! セガサミーか? ダイナムか? 外資か? 国民のための政治をやれよ!!」
 パチンコ業界大手の企業名まで具体的に出したことに、議場は騒然。だが、山本氏の叫びは、間違いなく国民の多くの声を代弁したものだ。
 そもそもこの法案はIRなどと言い換えているが、実際は賭博を法的に認める「カジノ解禁法案」で、その影響によるギャンブル依存症患者の増加が医師や専門家からも懸念されている。国内で「病的ギャンブラー」と判断される人は全国で536万人にものぼるといわれており、そのうちの多くが、パチンコとスロットにのめり込んだ人たちだ。  以上、ネットの「リテラ」というサイトより

以上の二つのエピソードからも、今の国会がどんなに変な状態になっているかが、よくわかる。
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