つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

絵の飾り方

2016年09月18日 | お客様よりのお便り

お客様よりお送りいただいた画像です。

とても嬉しく拝見いたしましたので、ご許可を得て掲載させていただきます。

 

どちらもデッサン。

どの作家の作品かおわかりになられますでしょうか?

 

向かって左はなんとなく梅原かなぁ?

右は?

絵のお好きな方々でもなかなかすぐに作家の名前が思い付かないのではないかと思います。

 

 

そうなのですね、安井曽太郎なのです。

安井が20代初めの画学生であったころの作品です。

絵画のご収集のはじめが安井のドローイングというお客様とのご縁をいただいて

私たちも初めてこの時代の安井作品を入手、納品をさせていただくことができました。

 

最初にこの作品を見たとき、凄い!さすが安井だ!はじめから上手なのだと

驚き、感動いたしましたが、次に思い付いたのが、この絵をどうやって飾るべきか?

ということでした。

 

その答えを探せないまま、作品をお納めし、心配しておりましたところ、

こちらのお客様はこの作品をご自宅に「昔からあった絵」のように上手にお飾りくださいました。

そして今回のこの写真。

最近新しくお求めになった梅原龍三郎の「花と裸婦」をご紹介くださいました。

私は、いつも各お客様に「どうかうちの店以外でお求めになった作品もお見せください」と

お願いしています。

お客様はみなさまご躊躇なさいますが、私たちは出来るだけ多くの作品を見たい、またお客様のコレクションを拝見し、楽しませていただきたいという気持ちでいっぱいです。

 

この画像もそんな願いをお受けいただいてご提供頂きました。

青春時代に安井の描いた男性裸像と梅原人生後半の裸婦像。

この二つの作品が並んでいるのを拝見し感じるのは、どちらの作品も重みが同じだということです。

重み・・「位負けしない」とお伝えすればよいでしょうか?

二つの作品が引き立て合いながら、安井作品がより理性的に、また梅原の自由な筆致がより奔放に感じられる気がいたします。

画家の年齢や技量だけでなく、一枚の紙に向かうときの画家の志、集中力の重みが同じでないと作品を並べて飾るとき、どちらかが負けてしまう、、飾れなくなってしまうことが多くありますが、この二つのデッサンは同等に響きあっていると思います。

安井曽太郎と梅原龍三郎の二人の巨匠展。

感じる心と飾りつけのセンスによって、ご自宅にいつでも小さな私設美術館が生まれるのですね。

それを実感させていただきました。

 

それぞれのコレクターさまのそれぞれのコレクション。

みなさまからのメール、画像をこれからも楽しみにお待ち申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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