つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

山口華楊 軸 雀 

2016年10月13日 | 山口華楊

山口華楊の本画を扱うのは、当店でははじめてになります。

華楊の「白い雪、赤い椿に可愛らしい小鳥」

ならとてもカラフルで、しかもお値段もグンとお高くなると思いますが

今回の作品はスズメ。少し地味目です。

が、さすがに動物を描かせたら随一と言われた山口華楊の作品です。

スズメの姿、お顔の捉え方は一流だと感動します。

 

例えば、鳥を得意とした上村松篁さんの作品なら、作品全体を鳥の世界として楽しむことができるでしょう。

画面全体から漂う上品な華やかさに楚々とした鳥の存在感が何とも言えず謙虚で美しい

世界観を描き出します。

 

同じ京都の巨匠、竹内栖鳳も雀を得意としました。

こちらは人間から見た雀の世界。少しやかましくチュンチュンと鳴きながら

跳び跳ねるイメージの雀たち。水浴びも、飛ぶことも自由自在です。

 

けれど、華楊さんは雀という対象にぐっと迫っていく。

そして作品全体は、どちらかというと大変潔く、スッキリとした美しさ。

そのなかに生き物への慈しみと愛を感じさせます。

 

このスズメのまなざしも華楊さんご自身の画業にかける崇高なまなざし。

生きるもの全てへの慈しみのまなざし。

雀の足も、嘴も雀以外の何者でもありません。

 

この作品はオークションで仕入れさせて頂きました。

作品が少し疲れているように見えますので、毎日温かく見守り、

更に雀が可愛らしく、無眼界展で皆さんにご覧いただけるようになるとよいと思っています。

その後、少し色の明るい布を足して額にかえてみるのも良いかもしれません。

 

山口華楊 軸 雀 紙本・彩色 33.0×48.5㎝ 東京美術倶楽部鑑定書有 55万円

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