不定記

ここはsagittaが書きたい時に書きたいことを書くスペースである。更新は不定期。そのため日記ではなく不定記なのである。

『砂場で見つけた冒険の鍵』

2006-03-21 | おすすめオンライン小説

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著者:中原まなみさま(サイト名:ふぁんたじーぽけっと
ジャンル:児童文学
分量:原稿用紙335枚

  <紹介文>(著者のサイトより引用)

  夏休みのある日、ぼくらは砂場で金色の鍵を拾った。
  それが不思議な『キィ』との出逢いでもあり、
  ぼくらの大冒険の始まりでもあったんだ――

  砂場の鍵が運んできたのは、一夏の冒険と淡い初恋、
  それから、永遠の友情だった。
  これはぼくらの、夏休みの冒険記。
  宇宙と町の交差する、子供たちのサマー・SF・アドベンチャー!


この作品は非常に上質な、どきどきワクワクする児童文学だ。
プロの作品ではなく、オンラインで無料で見れる作品だが、本にして出版しても十分に耐えうる素晴らしい作品だと僕は思う。
僕が書きたいものにバッチリと合致していることもあって、あっという間にとりこになってしまった。
ここで、僕のこの作品に対する熱い思いを語っていきたいと思う。


<キャラクター>

  「やってやるさ」
  ――片瀬宏人(ひろと) 小学六年生・主人公

  「元からそのつもりやったやろ。作戦は、まだ終わってへん」
  ――菊池浩介(コースケ) 小学六年生

  「これ、何の鍵かな! たから箱とかかな!」
  ――古賀たける(たける) 小学二年生

  「そうだよキィ。あたしたち、すごい確率でともだちになったね。すごいね」
  ――久野亜矢子(久野) 小学六年生

  〝ありがとう。あなたたちは、わたしのともだちね〟
  ――キィ  鍵から出てきた白い女性
  (「予告編」より)

まずこの作品の第一の魅力は個性あふれるキャラクターだ。
特に主要キャラクターの五人は、誰が抜けてもこの作品は成り立たないと思えるほどにそれぞれが重要な位置を占め、生き生きと動いている。
さらに、彼らは単なるイメージの上だけの「子供」、子供のふりした大人ではなく、すぐ隣に住んでいそうな自然さ、リアリティを持っている。
だから彼らの行動を見て、ああ、僕も小学生の頃はこんなだったなぁと、暖かい気分にならずにいられないのだ。
友情っていいなぁ。六年生頃の背伸びしたい気持ち、懐かしいなぁ。初恋は、えっと……。


<ストーリー>

  砂場で見つけた金色の鍵。
  それが、ぼくらの夏を大冒険に変えた――

  始まりはキリン公園。
  夏休みの、ある日のこと。

  たった一本の鍵が、ぼくらの夏を変えた。
  あいつと仲良くなれた。新しい友達が出来た。それから。

  初恋をした。
  大人を出し抜いてやった。
  大冒険をした。

  それから。

  どんなことでも、やろうとおもった。
  けど、どうしようもないこともあるんだって、知った。
  それでも。

  永遠に変わらないことだってあるんだって、知った。

  砂場の鍵が運んできたのは、
  一夏の冒険と淡い初恋、
  それから、永遠の友情だった。

  これはぼくらの、夏休みの冒険記。
  (「予告編」より)

もうひとつの魅力は、もちろんストーリーだ。
この作品のすごいところは、「全編クライマックス」なところだと思う。
最初から最後まで、落ち着けるシーンがほとんどない。
冒頭の追跡劇から始まって、ずっとどきどきワクワクの連続。
それだけで冒険小説のクライマックスになりそうなシーンが、これでもかと詰め込まれている。
原稿用紙300枚以上というかなりの大作だが、一度も飽きることなく、それこそ一息に読み通してしまう面白さを持っているのだ。


とにかく、この作品は読んでみる価値が大いにある、本当にいい作品だ。
僕もいつかこんな作品が書けるようになりたい、と心から思った。
……この作品を読んだ直後僕も児童文学作品を書き始めた、なんてのはもちろん内緒だが。
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