Sagami タイムズ 社説・時代への半鐘

潮流の本質を見極める

なぜ、今、獣医学部なのか?

2017-06-17 13:10:50 | うんちく・小ネタ
 世界に類をみない高齢化と都心への一極集中が進行する日本において、本来は、都心での生活にゆとりがありペットと共に暮らす人たちと、若者たちがいなくなった超高齢地域に住む人たちに対処するため、都心においては、時には都会の暮らしで疲れた人たちが寄り添うペットたちのため獣医学部を増やすべきであろうし、地方においては、介護や地域再生の担い手を育てるための福祉大学、医療を支えるためのサテライト校なるものを創設する必要があるはずだ。それなのに、国家戦略特区という名のもと逆行する政策を推し進める安倍政権がある。今回の加計学園が最たるものだ。

 問題なのは、お友達に利権を譲ったか、いなかの問題ではない。時流、いわゆる、国民が普通に欲している言わんともしがたい希望や、苦痛に耐えているという切なる訴えを政権側がつかんでいるかどうかの問題だ。残念ながら現政権は、そんな国民意識を把握しているとはいえない。確かに、アベノミクスにより経済は上向きで、経世済民を実践しているかのように見受けられもするが、内実は、所詮世の中金がすべてと言わんばかりか日本銀行に紙幣を増刷させているだけで、根本的な解決の糸口を見いだせないでいる。

 現代の日本の抱える課題にかんがみて、特区には、地方における過疎化と超高齢社会の解決を念頭に入れながら、自力のある若者たちが自由に参加でき、新しい世の中をつくることができるといった特区を創る必要があるだろう。また、都心と地方のどちらにも当てはまることだが、地域のつながりを密にするため、若者と高齢者や障害者との交流広場や「ちょい飲みひょっとこ広場」なるものを広げていく必要があるかもしれない。
 
 安倍政権は、そんな問題をないがしろにしてまで、今回、52年ぶりに獣医学部を四国に創った。が、創ったがゆえにその理由を国民に示す必要がある。なぜなら、自分たちの想いを口に出さず耐え忍ぶ国民を蔑ろにしてまで、動物愛護のため地方に巨額な税金を注ぎ込んで創設したのだからだ。その説明がきちんとなされないのであれば、そもそも、岩盤規制に鍵穴を開ける必要があったのかが疑われる。「人材育成プログラム」がその扉を開く鍵となるのか、今後の動向に期待したい。
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