
3月下旬に、内海府海岸の海辺でおばちゃんが一人で切り盛りする定食屋を訪ねてみた。その名を「はまゆり」という。両津から車で内海府海岸沿いの県道を30分ほど北に走ると、浦川という集落に到達する。その集落の真向かいで向かって右手に、この小さなお店があった。三面がガラス張りなので中に客がいるかどうかはすぐに分かる。午前11時半丁度にお店に到着。店内には既に地元のあんちゃん様が一人いてカレーを食べ終わったところだった。更に、尾張小牧ナンバーのワゴン車で来店したらしい島外のサーファーらしきおじさん二人組が、注文した料理の出来上がりを、くだらないテレビの番組を見ながらしばし待っていた。店内は4人掛けのテーブル席が四つだけという実にこじんまりとした造りだ。店の真ん中には石油ストーブがまだ燃えていた。ふと右手上方を見たら、故近藤もとじ代議士の似顔絵があり、その隣には故田中角栄のそれがあった。そして何故か、民主党の小沢一郎党首と福田康夫前首相が並んだ似顔絵があり、その隣には、小泉純一郎元首相と彼の偉大なるイエスマン役を演じた武部元幹事長が並ぶ似顔絵があった。後者の組み合わせはなるほどと思わせるが、前者の組み合わせは、片や経世会の流れをくみ、片や清和会の重鎮で呉越同舟と思いきや、実は自民、民主の大連立を企てた張本人同士の組み合わせを皮肉っており、実にウイットに富むお店だと思った。そして昭和の政界を牛耳った、つい最近その私邸が全焼した故吉田茂元首相と、ノーベル平和賞に輝いた故佐藤栄作元首相が並んだ似顔絵もあった。
メニューはと見ると、日替わり定食(800円也)が一番高いのだから、どの程度のレベルの定食屋かお分かり頂けると思う!おばちゃんに日替わりの中身を尋ねたら、「鯵の焼き物と野菜炒めです」と答えた。早速それを注文することにした。サーファーおじさん二人組もそれを注文していた。やがて、薬問屋の名前がボデイに描かれた車で来店したおやじさんが、できあがったサーファーおじさん用の定食を見るなり、「お、美味そうだな、じゃあ私もそれをもらおうか」と言った。結局、地元のあんちゃん様を除き、全員が日替わり定食を注文した格好となった。
15分ほどで定食ができあがった。鯵の干物、野菜と豚肉の炒めもの、たくあん、味噌汁という実に素朴にして佐渡らしい美味しそうなそしてコンパクトな定食だ。鯵の干物の焼き加減は絶妙にして実によくかんどころを押さえてある。その身は旨みが凝縮されており、皮までパリパリに焼かれてあった。付け合わせの菜の花の煮びたしがまたいいお味である。沢庵は、都会の定食屋で出てくるような毒毒しいまでに発色させた黄色いそれではなく、明らかにおばちゃんの手作りの漬物の味であった。わかめ、油揚げと白い野菜のお味噌汁もほどよい塩加減で申し分なし。ここまで手が込んでいると、ご飯を手抜きしてつい営業米などを混ぜてしまいがちだが、このおばちゃんは800円という安さにも関わらず、しっかりと美味しいコシヒカリを出してくれた。もう満点のできばえでたちまち完食してしまった。一流料亭の味に慣れきった人がこのような素朴な定食に接すると、逆に新鮮さを覚えるものなのかもしれない。評価は勿論★★★だ。安くて美味い!その一言がぴったりのお店だ。日替わりのメニューはおばちゃんが毎日、地元の人達が食べているものと同じ地の物、旬のものを選んで組み立てているのであろう。総花的で何でもかんでも揃えた食堂なら国仲地区には腐るほどある。しかるに、このお店は場末にありながら、メニューの数を絞り込み、そして日替わり定食を提供しているのだから、佐渡では貴重なお店と言えるのではなかろうか。このお店、すぐそばまで海が迫っている。Water frontの洒落たレストランというsituationではなく、必死に頑張る佐渡のおばちゃんが一人でやっている海辺の定食屋といった趣なのだ。まずは訪れてみて頂きたい。きっと心から応援したくなるに違いないお店であることがお分かりになると思う。
そろそろヘネシーのボトルが底をつきかけた頃かもしれない。明日は、楽しい企画第二弾が待っています。なお、この企画はエイプリルフールにちなんだ作り話ではありません。
メニューはと見ると、日替わり定食(800円也)が一番高いのだから、どの程度のレベルの定食屋かお分かり頂けると思う!おばちゃんに日替わりの中身を尋ねたら、「鯵の焼き物と野菜炒めです」と答えた。早速それを注文することにした。サーファーおじさん二人組もそれを注文していた。やがて、薬問屋の名前がボデイに描かれた車で来店したおやじさんが、できあがったサーファーおじさん用の定食を見るなり、「お、美味そうだな、じゃあ私もそれをもらおうか」と言った。結局、地元のあんちゃん様を除き、全員が日替わり定食を注文した格好となった。
15分ほどで定食ができあがった。鯵の干物、野菜と豚肉の炒めもの、たくあん、味噌汁という実に素朴にして佐渡らしい美味しそうなそしてコンパクトな定食だ。鯵の干物の焼き加減は絶妙にして実によくかんどころを押さえてある。その身は旨みが凝縮されており、皮までパリパリに焼かれてあった。付け合わせの菜の花の煮びたしがまたいいお味である。沢庵は、都会の定食屋で出てくるような毒毒しいまでに発色させた黄色いそれではなく、明らかにおばちゃんの手作りの漬物の味であった。わかめ、油揚げと白い野菜のお味噌汁もほどよい塩加減で申し分なし。ここまで手が込んでいると、ご飯を手抜きしてつい営業米などを混ぜてしまいがちだが、このおばちゃんは800円という安さにも関わらず、しっかりと美味しいコシヒカリを出してくれた。もう満点のできばえでたちまち完食してしまった。一流料亭の味に慣れきった人がこのような素朴な定食に接すると、逆に新鮮さを覚えるものなのかもしれない。評価は勿論★★★だ。安くて美味い!その一言がぴったりのお店だ。日替わりのメニューはおばちゃんが毎日、地元の人達が食べているものと同じ地の物、旬のものを選んで組み立てているのであろう。総花的で何でもかんでも揃えた食堂なら国仲地区には腐るほどある。しかるに、このお店は場末にありながら、メニューの数を絞り込み、そして日替わり定食を提供しているのだから、佐渡では貴重なお店と言えるのではなかろうか。このお店、すぐそばまで海が迫っている。Water frontの洒落たレストランというsituationではなく、必死に頑張る佐渡のおばちゃんが一人でやっている海辺の定食屋といった趣なのだ。まずは訪れてみて頂きたい。きっと心から応援したくなるに違いないお店であることがお分かりになると思う。
そろそろヘネシーのボトルが底をつきかけた頃かもしれない。明日は、楽しい企画第二弾が待っています。なお、この企画はエイプリルフールにちなんだ作り話ではありません。











