佐渡の翼

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新保屋食堂のラーメンのお味     投稿者:メシュラン覆面調査員

2010年03月03日 06時00分10秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記(ラーメン編)
なるほど、あの有名な新保屋食堂の美味いダシの源泉の一部は「いの一番」だったのかあ~。ふと眼の前の壁を見たら、恐らく常連客の誰かが持ってきたのであろう、「佐渡のラーメンランキング」をプリントアウトした紙が貼られていた。新保屋食堂は、二見食堂、新穂の長三郎に次いで堂々の3位にランクインしている。このお店のメニューは「ラーメン、タンメン、チャーシューメン、ライス」といたってシンプルだ。Simple is the best.だが味のほうもベストなのかどうか僕は5分ほどで大急ぎで作ってもらったラーメンのスープを一口啜ってみた。スープの色は透き通った黄金色でやや軽めの味付けの醤油味だった。確かに美味いスープだが、「いの一番」という袋の文字が脳裏に焼きついて離れない。心なしかスープを啜るほどにグルタミン酸の味で舌がしびれそうな気分になってきた。チャーシューは硬すぎず柔らかすぎずほどよい美味さだしメンマも上々だ。しかし麺の湯切が不充分なため、福来軒さん同様スープとの絡まり具合がいまいちなのだ。麺は細麺のストレートで、「あかちょうちん、伝次郎、福来軒」さんなどと同じだ。多分両津のさる製麺所の麺を使用しているのであろう。ネット上でも誰かがそのような事を言っていたように記憶している。茹でた青梗菜は裏の畑で採れたものだそうだ。おばちゃんは「急いで作ったのでゆで卵を入れ忘れた」と言ってゆで卵の一個丸まるをどぼんとスープの中に落とした。そして「普段なら切ってから入れるんだけど、今日は時間がなかったからね」と言い訳をしつつ入れながら、おまけとして胡瓜の浅漬けも出してくれた。漬物はラーメンを注文した人全員に供されるようだ。このおばちゃん、ダシの成分は公開したが、タレの組成は秘伝、口外ご法度の企業秘密とかで、それについては黙して語ることはなかったし、僕もあえて尋ねようとはしなかった。客は筆者の他には地元の中年のおばさんが一人遅れてやってきただけ。僕のラーメンのお味に対する評価は★★だが、このおばちゃんの人情味溢れるキャラクターに敬意を表し、更に星を追加して、最終評価は★★★とさせて頂きました。

お代の500円を支払ってお店を出ようとしたらおばちゃんが「今日の海はなぎだから安心して船に乗れますよ」と声をかけてくれた。小木の下町で50年近くも営業を続けているラーメン屋のその秘訣とはおばちゃんのこの優しいキャラにあるのかもしれない。何だかほのぼのと心温まるラーメン屋さんだった。




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