2008年の10月、河原田の諏訪町通りを歩いていたら、居酒屋ししとうのネオン看板が目に入った。ふらりと入ってみたら、先客は地元のあんちゃん様の二人組みだけ。時刻は8時を回っていたと記憶している。
演歌歌手の中条きよしにちょい似の店主とフイリピン系の女性とでお店を切り盛りしていた。品書きを見たら、ありきたりの居酒屋メニューしか並んでおらず、佐渡らしい一品が全くと言っていいほどない。代わりに、北海道産のほっけやししゃもと言うメニューがあった。宮崎産牛のレバ刺しなんてものまである。産地を正直に記載している点は評価できるが、佐渡くんだりに来てまで、北海道産の海鮮類や宮崎牛を食べようとは思わない。
まず生ビールを注文した。突き出しは、椎茸、筍、春雨、豆腐などが入った煮物。失礼ながら味のレベルはさほど高くはないなと感じた。このレベルでは何を注文しても期待を裏切られそうだったので、最も無難な「枝豆」を注文した。
5分もたたないうちに出てきた枝豆は、案の定、業務用の冷凍枝豆を電子レンジで解凍したようなものであった。そうこうするうちに店主がカウンターに腰掛けて夕食を食べ始めた。流行っている居酒屋ならば書き入れ時の時間帯であろうに。。。お代は1,400円。領収書を求めたら、その日付を間違えて記載していた。早々に退散した。
2008年頃の居酒屋「ししとう」。