筆者は５月初旬のとある日、真野のガソリンスタンド「中川喜重郎商店」の真向かいにある寿司・割烹「ながい」さんを訪ねてみた。外観は相当古そうである。午前１１時半丁度にお店にお邪魔した。店内に入ると、本日のお勧めとして「日替わり定食」「かれいの一夜干し」「めばるの塩焼き」の三文字が掲示されていた。そしてその向こうには恐らく店主がお店を閉めた後に体をほぐす目的で使用するとおぼしきマッサージチェアーが置かれていた。まさか寿司割烹屋で客が食事後にマッサージチェアーなどは使用すまい。チェアーの上にはバスタオル、そして足台の傍にはスリッパなどが無造作に置かれていた。こんな大がかりな店主の私物を客の目の前に展示しておく店主のセンスの無さに愕然とした。
メニューを見たら、寿司の他に、丼物、定食物、酒のつまみになるような一品料理などが並んでいた。さすがに吉井の樋口食堂のように、ラーメンなどは無かったが。。。筆者はいつものように「特上寿司（1500円）を注文した。８分ほどでお寿司が出来上がった。見ると特上寿司なのに甘海老が２貫入っている。おかしいなあ～と思ったら、後ほど会計時にネタ不足につき上寿司(1400円）に変更したとの申し出があり、ようやくその訳が分かった。それほど期待せずに、まずひらめを食べてみた。うん、このひらめの寝かし加減は上々で美味しい、だが樋口食堂同様、シャリは冷えており、おまけに水分が多い！大衆食堂の一部門としての安い寿司だ、これ以上の文句は言えまい。鮪や鯵のネタの鮮度は回転寿司「まるいし」さんの方が遥かに優っているし、甘海老は水っぽく、佐和田のりきすしさんの足元にも及ばない！ばいがいやサザエは生臭く、明らかに鮮度が落ちていた。残念ながらミシュラン★★★の、すきやばし次郎の３万円もする銀座の高級寿司屋の寿司を食べ付けた人にお出しできるお寿司ではないと思う！樋口食堂に優っていた唯一の点は、ネタの大きさがほぼ一口で噛み切れる分量に切り整えられていた事だ。そして付属の水菜とお豆腐の味噌汁は物凄く美味しかった。だが、この「ながい」さん、５席ほどのカウター席と４人掛けのテーブルを置いた座敷席が三部屋ほどあるだけの小さなお店だが、地元の高齢者達には大人気のお店らしく、いつも高齢者達で満席になるのだという。筆者のような若い人達が好みたがるお店ではありません！七貫で1400円と言う事は、一貫200円もする。「まるいし」さんなら十貫食べても千円札でお釣りがくると言うのに。。。味、コスパ共、回転寿司の「まるいし」さんの軍門に下った寿司・割烹の「ながい」さんの上寿司だったが、地元密着型で定食物には美味しいとの定評がある。ぜひ一度ご来店の上お試し下さい。
余談だが、５月１日から国の支援制度により、平成24年3月31日まで、市内のガソリンスタンド等で、ガソリン代がリッターあたり７円ほど安くなった。観光客や島民からのガソリン需要が高まるとみて、筆者御用達の「中川喜重郎商店」さんは、ゴールデンウイーク期間中の５月３日から５日まで通常営業を行った。
