3月下旬のとある日、佐渡相川にある、そばのお店「磯の家」さんを訪ねてみた。丁度佐渡国相川雛祭りの終盤の時期であったため、6席あるカウンターのうち3席が女性で占められ、カウンターの一番端に一人のおじさんがいた。奥には4人がけのテーブル席が4−5つほどあるようだった。このカウンターからは厨房内の調理現場が丸見えである。筆者は、ミニソバ、半ライス、天麩羅、サラダなどがセットになった、このお店の一押しメニューである「磯の家定食(850円)」を注文した。
厨房内では、ご主人がソバを茹で、女将さんが天麩羅を揚げていた。女将さんの天麩羅の揚げ方を見ていてあることに気がついた。小麦粉の溶き汁が付着したさい箸を鍋油の中に突っ込み、4−5回前後に動かす動作を頻繁に繰り返していたのだ。恐らく天麩羅の玉の出来具合で、鍋油の温度の上がり具合を確認していたのだと思う。ホテル日航東京の「吉野」でも職人が類似の動作を繰り返していたことを思い出した。天麩羅「山の上」の料理長のように、長年の経験を元に、ネタの種類、水分の含有量、大きさ等の情報から、天麩羅を揚げるのに最適な油の温度を、瞬時に割り出すという神業的な高度な調理技術を「磯の家」の女将さんに求めても、850円という定食の中での天麩羅である、失礼ながら無理なお話ではないだろうか?筆者は揚げ物はあまり好まないので、茄子、ピーマン、キスの天麩羅を食べただけで終了とした。いずれもかりっと揚がった美味しそうな天麩羅だったが、お味については、どうしても「山の上」の天麩羅と比較してしまうので、ここでは一切言及しないことにし、読者の想像にお任せしたいと思う。気になる方は是非一度お店に足を運んで頂きたいと思う。食べログなどでの地元の人の評判を読む限りでは、このお店の天麩羅は美味しいようである。
ミニソバは鰹だしがよく効いた出し汁に温かいそばが入っており、これは美味しかった。そば粉は入崎産だそうだ。スパゲッテイサラダと漬物で半ライスを食べた。外海府産のこしひかりで美味しかった。隣のおじさんはこの定食を全量完食していたし、女性陣もほぼ同様の食べっぷりであった。どうやら地元の人達の評価は★★★のようであったが、筆者の最終評価は★である。ただCPを加味すれば★★でもいいのかもしれない。もし、メシュラン覆面調査員が食べたら、間違いなく★★★の評価を与えるであろう。この「磯の家」さん、相川では「たておか」さん同様、お蕎麦の美味しいお店として名高いそうだ。相川を訪れた観光客の皆さんには是非一度チェックして頂きたいお店である。











