ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
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綴方理論研究会
国分一太郎「教育」と「文学」研究会

江口季好さんからの手紙

2010-03-07 21:10:29 | Weblog
 生活つづり方のの大先輩、今も児童詩の「選」をされ雑誌に掲載したり、研究を重ねておられる。『児童詩教育のすすめ』『児童詩教育入門作品』(百合出版)の著書をはじめ、最近では『日本児童詩歳時記』(駒草出版)なども出されて、元気に活躍されている。
 その江口先生から、お手紙をいただいた。
 よかったというところを端的に示してくれている、うれしい手紙だった。ああ、こうやって、後輩を育てていかなければいけないのだと改めて考えさせられた。
 お礼の電話のついでに、ブログへの掲載もお願いした。


 やっと春めいてきましたね。インフルエンザにも負けないで、お元気のことと思います。
「作文指導のコツ」を恵送いただき、ありがとうございました。拝読し、今日、じつに適切なご著書だとうれしく思いました。
 といいますのは、日作の影響力が全国的に落ちて、新しい先生たちは作文指導の方法が身についていないようで、貴著のような内容の本が必要だと感じていたからです。
 私の心に残ったところは、

 ①P46の(4)の内容です。
 ②P87の「ある日型・Ⅰ」「ある日、ある時のこと」を書くときのポイント8項目。
 ③P103「指導の展開」の先生の実践の実例。
 ④P135の「作文のお店やさんごっこ」

 これらのページは、若い先生たちが、「うん、うん。」と肯首しながら楽しく読むページだなと、思いました。
 そしてこれは①ですから、②③と充実した実践ができると思い、②③の出るのを待つ気持ちが読了されるだろうと思います。そして、②③が出れば充実した実践ができるようになり、作文教育が新しい世代に広まっていく――と強く感じて、うれしくなりました。また、あと三、四十ページ、詩の指導もはいっていれば――と思いました。詩のほうは、「詩の指導のコツ」①②③と書かれるといいですね。
 ときどき先生たちにお話しするときもありますので、持っていって紹介させていただきます。私はあいかわらず詩のほうをやっています。
 今日、東根市の小学校からすばらしい一年生の詩がおくられてきたのを「家の光」四月号にのせました。国分さんの流れが生きていると感じました。

     ことば
  まいにち いつも おはようと
  いって いる。
  だから まいにち げんき。
  まいにち おやすみなさいを いって いる。
  だから いつも ぐっすり ねむれる。
  いつも こんにちはを いって いる。
  だから だれとも なかよしだ。
  いつも さようならを いって いる。
  だから あした なかよく できる。
  いつも ことばを いって いる。
  だから いきているって しょうこだよ。
               (おかだ そよ)

 送られてくる詩を読みながら楽しんでいます。児童詩をやっていて、よかったなと思います。ぜひ「詩の指導のコツ」を出して下さい。子どもの未来社も喜ぶと思います。勝手な思いを書き並べて失礼しました。

 2010年3月3日
                                 江口 季好
 田中 定幸様

「詩の指導のコツ」を書く力はないけれど、『作文指導のコツ②③』は、江口さんが言ってくれたように早く刊行しなければいけないなと思っている。





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