大分のさだまさしファンの独り言

大分に住んでいるさだまさしさんのファンです。所有のアルバムなどを紹介しながら不定期に思い出などを書いていこうと思います。

さだー1 予選 第36試合 「あの頃について」

2010-02-03 21:38:43 | さだ-1(サダワン)
はやいものでもう2月ですね。
さすがに月一回ってのはあんまりでしたが、2月は確定申告の時期ですから結構大変だな、と。ただ、なんとか3月までにはこの企画一区切りつけたいとは思っています(汗)。

さて、さだ-1も大詰め。36回目です。本日を入れてあと3回です。

今日はレーズンという名前での唯一のアルバム「あの頃について」です。平成初期の名盤(言いすぎ?)です。

最初のご紹介の記事はこちら



では組み合わせです。
①あと1マイル
②Always
 ③夢しだれ ①~③の勝ち残りがベスト4
④祗園会
⑤あの頃について
 ⑥おそらくあなたに聴こえない小夜曲 ④~⑥の勝ち残りがベスト4
⑦糸電話
⑧涙のストロガノフ或いはご来訪 ⑦、⑧の勝ち残りがベスト4
⑨ジャカランダの丘
⑩ニッコウキスゲ ⑨、⑩の勝ち残りがベスト4

では、始めます。

一回戦第一試合
①あと1マイル VS ②Always
①あと1マイル:先日佐野元春さんの教育テレビでの番組で取り上げられた曲のうちの1つ。戦地で自陣に逃げ帰る途中で無念の戦死をした兵士から恋人にあてられた手紙が元になっています。さださんがその番組で言っていましたが、戦争と生死の距離感が、現在の例えば飲酒運転などによる交通事故などの比喩として表現されているようです。尤も純粋にこれを恋人と兵士との恋愛の形としての手紙とうけとって鑑賞しても問題はないだろうと思います。それほど穏やかな心にしみる曲です。ちなみに、ハイファイセットの山本潤子さんの透き通った高音が手紙の切なさを増幅させています。生と死の距離感は時代や場所がどうであっても紙一重なのでしょう。それは幸せと不幸せも同様ですけれども…
②Always:別れがいつも切ないとは限らない。「別れてせいせいした!」ってな別れも、特に離婚の多い現代では、多いのかもしれない。そう考えるとこの曲のように、「大人になるために」僕を「脱ぎ捨てて」いく別れ、そしてお互いが駅のホームで向かい合うような別れの方が少ないのかもしれないとも思う。ただ「死んでも」放さないと「死ぬまで」放さないが「恋愛中」当事者にとっては同義語であるように、「いつでも」彼女を見守っていきたいという気持ちは、少なくとも「その時」には嘘ではないのだろう。僕は知らないけど(滝汗)。

結果:①あと1マイル

一回戦第二試合
④祗園会 VS ⑤あの頃について
④祗園会:さださん、およびファンにとっておそらくツボともいえる、回想系の曲。しかも場所は京都。はっきり言ってさださんの曲の中ではジャンボ鶴田と天龍クラスの最強タッグであることは間違いない。しかし、最強といえるタッグが思わぬ伏兵にやられることが往々にしてあるのがプロレスの面白いところ、って何プロレスの話してるんだか…。ちなみに、二番で出てくる「梅雨前線」の使い方が私のツボです。思えば「君が帰ってくる」の中での「気圧の谷」など天気用語に弱いのかもしれない(汗)。
⑤あの頃について:アルバムのタイトル曲であると同時に、アルバム最初の曲。いわゆる超久しぶりに、オリジナル曲としてはグレープ以来約25年ぶり、単純なアルバムデュエットとしてはアルバム「帰郷」以来約5年ぶりに、二人の声が交わったわけですね。グレープ時代はリアルタイムでアルバムと接していないため、吉田さんの声の変化を上手く表現できませんが、かなり上手いんではないかと思います。過去を思いやるのではなく、現在の2人を描こうとしたコンセプトを正確に表した曲です。

結果:④祗園会

一回戦第三試合
⑦糸電話 VS ⑧涙のストロガノフ或いはご来訪
⑦糸電話:レーズン(このアルバムの正式なアーティスト名)としては唯一のシングル曲。結構な話題性の割には地味な曲の気もするけれど、じゃあ他のどの曲がシングルにあうか?と言われれば、まあこれが一番良いような気がする。というのも、この曲の中の恋人同士の距離感は、さださんと吉田さんの比喩ではなかったか?と思えるのです。ええ、考えすぎです(笑)。
⑧涙のストロガノフ或いはご来訪:雨やどりで出会った二人がいよいよ結婚間近になった時の曲、と思われる。(ライナーでも書かれている)コミカル路線はそのままで、家族のほのぼのとした愛情がにじみ出ている。ただ「親父の一番長い日」との関連性までは不明である。だってこの曲ではお父さんはポチとどこかへ出かけていくわけで、彼氏はすごい味の料理は食べることになるが、ぶん殴られないわけで…。何にしろ、そうか~結婚するときはこんな状況になるのか~、かなり鬱になるな~と、まだ来てもいない自分の状況を妄想する節分の夜、皆さんいかがお過ごしでしょうか…

結果:⑦糸電話

一回戦第四試合
⑨ジャカランダの丘 VS ⑩ニッコウキスゲ
⑨ジャカランダの丘:さださんお得意の、というと失礼ですが、恋人同士が都会と田舎で別れ、そして田舎で待ち続ける彼と都会で暮らす彼女、そして彼女は帰らないことを選択したという曲。ある意味では名曲「安曇野」と相通じるものがあるけれども、ただしこの曲には、僕と彼女だけでなく故郷と都会、変わらないものと変わったもの、そして変わらない心と変わった心などが対になっていて切なさ、あきらめが表れている、と勝手に思ってます(汗)。
⑩ニッコウキスゲ:このアルバムは回想や手紙の曲が結構多いのですが、その中でも最も具体的な輪郭をもった曲。アレンジもギターのみのシンプルなもので、八ヶ岳やニッコウキスゲなどの風景描写と相まって、辛さ、切なさという傷の痛みをやわらげて、本当に大切な人を心静かに回想する曲になってます。派手ではないですが、アルバムの中でしっかりとした存在感を示す曲です。この企画では真価が出にくいかもしれません。

結果:⑨ジャカランダの丘

二回戦第一試合
①あと1マイル VS ③夢しだれ
③夢しだれ:今や定番になった激しいテンポでかつ日本の風景描写と二人の愛情を歌った曲。ライブでおそらく映えます。アルバムでこの感じの曲を1曲は求めてしまうようになったのはいつからでしょうか?今のさださんの声にぴったり合う曲だと、勝手に満足しております。

結果:①あと1マイル

二回戦第二試合
④祗園会 VS ⑥おそらくあなたに聴こえない小夜曲
⑥おそらくあなたに聴こえない小夜曲:副題のMOON BOWとは夜に出る虹のことらしく、非常に珍しいらしい。私は一度も見たことはない。おそらく月明かりが強さや、湿度など様々な現象が合致しなければ見ることはできないんでしょう。この幻想的なテーマにぴったりの遠く離れたいとしい人に向かい歌った詞。そしてシンプルな楽器でアレンジしたためか、アルバムの最後を静かに飾っている曲です。自分の祈りは、おそらく相手には聴こえない。でもこうして一所懸命祈っている。そんな一途で静かな「想い」の曲です。

結果:④祗園会

準決勝第一試合
①あと1マイル VS ④祗園会














結果:①あと1マイル

準決勝第二試合
⑦糸電話 VS ⑨ジャカランダの丘










これは良い勝負?



結果:⑨ジャカランダの丘  テーマが好み、それだけです。



決勝戦
①あと1マイル VS ⑨ジャカランダの丘











結果:①あと1マイル
後付けもあるんですが、今聴いても様々な意味がこめられている曲。幸せというものを自分なりに決めて聴くと、意外と考えさせられます。



最後になりましたがもうひとつ。皆さんもうご存じと思いますが、さだまさしさんのお父様、佐田雅人さんが昨年12月にお亡くなりになりました。勿論お会いしたことなどはありませんが、何度かTV番組でさださんを語っていらっしゃるのを拝見して、とても明るくて、まっすぐな方、というイメージを持ちました。
一ファンとして、出来ることは本当に少ないのですが、せっかくこうしたブログをやらせていただいています。この場を借りて、心よりご冥福をお祈りいたします。


では次回、「夢の吹く頃」でお会いしましょう。

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