大分のさだまさしファンの独り言

大分に住んでいるさだまさしさんのファンです。所有のアルバムなどを紹介しながら不定期に思い出などを書いていこうと思います。

祝!ニューアルバム発売! 「第二楽章」について考える

2014-11-08 01:28:34 | オリジナルアルバム

久しぶりの更新ですが、実はさだペディアの記事はずいぶん前に書いてありました。しかし内容に納得できないところがあり、書き直したり、書き直したり(作家か!)で遅々として進まず。

で、そうこうしているうちに、話題の?2年ぶりのニューアルバムが発売になりましたので、そちらを先に書くことにしました。とはいえもう2か月たつのですが(苦笑)

第二楽章    (14.9.10)



1、遠い夏(シネマ・ヴァージョン) 2、夢の轍 3、さくらほろほろ 4、茨の木 5、残春  6、十三夜 7、家路 8、豆腐が街にやって来る 9、死んだらあかん 10、君は歌うことが出来る 11、遠い夏~憧憬~

 

9月10日といえば父の命日で、かれこれ9年たちます。
そういえば2005年に発売された「とこしへ」の発売が9月7日で9年前の9月10日は車の中でとこしへばかりエンドレスで聴いていました。これってすごくないですか?9年前の特定の日に聴いていたアルバムがわかるなんて(そうでもないか…)。

で、ちなみにですが、さださんもあまり語りませんが2003年にFOAレコード(現U-CAN)に移籍してこの第二楽章でちょうど10枚目なのです。別にそれだけですが。昨年の天晴はさだファンにあるまじき「スルー」をかましましたので、今年はきちんと発売日に購入いたしました。
ほんのりと父の命日で偲びつつ、車の中でこの数日エンドレスで聴いています。


今回のアルバムは他のアーティストに提供した曲やCM曲、映画などの主題歌などを集めたアルバムで私花集やおもひで泥棒と同じ系譜になるのでしょう。
さらにはここ数年で交流が深まったTHE ALFEEの高見沢さんとのコラボも大きな柱になっています。少し「ロック」を意識しているのかもしれませんが、私個人は音楽そのもののそうした定義わけに全く興味を持たない人間なのでそこはタッチせず、ということで(苦笑)。

ジャケット作成やセールス面で、有名な箭内道彦さんを起用し、これまで数枚のアルバムジャケットから大きく変わった姿を見せています。また某アイドルグループを意識したわけではないのでしょうが低い割合でジャケットが通常と表裏(正確には表とライナー)が逆になっている「遊び心」を入れているようです。まあこれもアイドルならともかく私のようなファン歴30年以上の枯れた人にかかると「べっつにぃ~」ということになるのですが(笑)。

なんというかアルバムに遊び心が出てきたのは確かなようです。それはうつろひの頃の「嫁入新聞」とはまた違うものでしょうが…

さて例のごとく、購入した後車の中でエンドレスで数日の間、ちょっと飽きるくらいまで聴いてみました。

最初と最後の遠い夏はアニメ映画の挿入歌らしい。アニメは見ないのでその出来については語る資格を持たない。でもこの一つの曲のプロローグとエピローグ的な使い方は古くからのファンなら懐かしい造りである。記憶が確かなら(自信ないけど)帰去来の多情仏心から始まるこの造りは意外とさだまさしのアルバムにとって王道的ではある。
そして橋幸夫さんへの夢の轍へと続く。タイトルは正直むつかしい。むつかしいというのはこの「夢の轍」という名のアルバムは私にとって特別なアルバムだからであり、私情以外の何物でもない。よって曲そのものに責任はないし、橋幸夫御大には何の文句もない(文句いなんて言ったら各方面から苦情が来そうだ)。やはりそこは大したもので橋さんの歌とさださんでは感じ方が違う。で、ファンの弱みでやはりさださんのバージョンのほうが好きです。
さくらほろほろは一見地味だが沁みる歌。特に通常と違いサビ前の転調がすごく好きである。ただ1番で春夏2番で秋冬というのはやや食傷気味ではある。いや別にだからどうこうとは言わない。言ったら各方面から(しつこい)…。
茨の木。茨は触れるとあのとげでけがをする。某大物女性歌手の苦境に曲を提供したことでちょいとワイドショーで有名になった。保守的な論客で有名な青Y氏はこの曲のテーマにして「さだまさしの曲は偽善的」とのたもうたそうな。まああの曲のどこが偽「善」的なのかはA山氏本人に聞かなきゃわからんけれども、私などはそういう発言を、しかもにやにやしながらしているおっさんを見ると「これだからワイドショーのコメンテーターなんて連中は××××(以下自主規制)」と思ってしまうのだが。世の中のさまざまなことを「偽善」とか「かっこつけ」で済ませるのは斜に構える若い連中だけかと思ったが今では結構老齢化しているようだ。これを発想が若い、とるかどうかはまあいろいろあるだろう。ほら、やっぱり茨に触るとけがをする。そういう私もやや自傷した気もする(汗)。
残春はサクラサクというさださん原作映画の主題歌で少し盛り上がったかな?曲はさださんらしいものですが、命、老いというテーマの系譜です。良い曲ですが回数聴くものではないかなあ、と。
十三夜は鈴木雅之さんに提供した曲で、始めて聞いたのは例のさださんの夜の番組にゲストに来た時だったろうか。十三夜というさださんらしい言葉のチョイスが鈴木さんが歌うと結構新鮮に聞こえる。いや良い意味で。
家路はシチューのCMで多分今流れてるはず(私ほとんどTV見ないし、最近の録画機はCMスキップできるのでTVで見たことはない)。サビの旋律とテンポがさださんでは珍しい。今度TVで見ます。そういえばシチューってもう何十年食べてないなあ。カレーは自分で作るけど…いや関係ないけど。
豆腐が街にやって来る。さっきの録画機の話だが、最近は予約するときに特定の言葉で検索することが出来るのです。そう、「さだまさし」と入力し検索すると1週間のさださん出演の番組が検索できるのです。すげ~な。それである日とあるアニメがなぜかそれで引っかかった。しかたないので?録画してみてみたら、アニメ宇宙兄弟で豆腐屋のおやじとして声優出演するらしくコメントを寄せていた。いやそれだけです(汗)。曲の説明してないね…え~っと「どうもオリゴ糖」は好きです。以上。ライナーには某携帯会社の「私は犬になりたい」との関連にも触れてあったが、出来は「私は犬に~」のほうが素晴らしいと思う。でも「どうもオリゴ糖」だけは無敵の才能を感じる。これホント(佐野浅夫風:わかる人だけわかればいい:滝汗)。
死んだらあかん。笑福亭鶴瓶に歌ってほしかったようだ。歌詞がややストレート。(これはライナーに書いてあるので「意識的」だろう)なので好き嫌いが分かれるかもしれない。
君は歌うことが出来る。今回の一つの大きな柱だと思える曲。PVも箭内さんのアイディアか凝ったものが作られました。演奏・編曲に高見沢さんが参加した堂々たるオーラス曲(実際はこの後にもう一曲ある)。「君」とは誰なのか?その到着点で評価が分かれるかもしれない。間奏のギターソロが高見沢さんっぽいと、後付けといわれても仕方ないが、結構そう感じる。

全体としてさださんの「これから」の決意表明のアルバムだと思うが、その分さださん特有のアルバムを通したメッセージ性や傍観的な視点、諦念的な溜息、そういったものは薄れたアルバムになっている。「元気さ」は間違いなく感じるアルバムなので、さださんのファンなら程度の差こそあれ気に入るだろう。尤もさださんの「どの部分」かが好き、という人には当たり外れがある可能性は否めない。それは自動的にさださんに、あるいはさださんの曲に、「何を期待するか」と等価の意味を持つために、長いさだファンには永遠のテーマなのかもしれない。

ついでにさだペディアもやりましょうかね。
①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC
②コミカル:A’
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:B’
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:B’
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

で、順位は…
1位「風見鶏」
2位「夢供養」
3位「夢ばかりみていた」
4位「うつろひ」
5位「夢の吹く頃」
6位「印象派」
7位「ADVANTAGE」
8位「夢回帰線Ⅱ」
9位「私花集」
10位「風待ち通りの人々」

10位までには入らずでした。
今回は特別編でした。次回に予定していた夢の轍は9割がたかけてますので、比較的早く更新します。たぶん。自信ないけど。


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