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還暦おやじの洋楽日記

Peter Gabriel(Car )/Peter Gabriel

ピーター・ガブリエルのファースト(77)はヒプノシスのジャケットデザインが印象的。男の虚ろで疲れた表情と大粒の水滴が覆う車。欧州の車がこんなにワックスが効いてるわけ無いじゃんって思うけど。ガブリエルの表現者としての感性に感嘆します。クリスマスの夜に聴いてみるのは別に意味はない。


1. Moribund The Burgermeister
2. Solsbury Hill
3. Modern Love
4. Excuse Me
5. Humdrum
6. Slowburn
7. Waiting For The Big One
8. Down The Dolce Vita
9. Here Comes The Flood


独特なメロディからおもちゃ箱をひっくりかえしたようなサウンドへと転調する「Moribund The Burgermeister」、フォークロアなたのしい曲調の 「 Solsbury Hill 」、かっこいいロックは「 Modern Love 」。「Excuse Me」は エンターメントな作品。「Humdrum」は綺麗なヨーロッパ的歌曲。ガブリエルのボーカルが力強い、「Slowburn」。「Waiting For The Big One」はジャズピアノ調のイントロから始まる ガブリエルの新しい表現。 「Down The Dolce Vita 」 は一転、オーケストラの音で始まりロックサウンドが流れ込んでくる変わったアレンジの曲。「Here Comes The Flood 」、最後の曲はこのアルバムのハイライト、「ノアの箱舟」のエピソードを題材としたドラマチックな曲。後日シンプルなアレンジで作品を焼き直しているが、ミーハーな俺はこの盛り上がり感、最高だと思う。

ジェネシスを脱退したピーター・ガブリエルはプロデューサーにボブ・エズリンを起用してソロ活動を開始した。ボブのプロデュースは、ルー・リードの「ベルリン」や後のピンク・フロイドの「ザ・ウオール」のような物語性のある音作りに手腕を発揮するようだ。ガブリエルのジェネシス時代は演劇的なパフォーマンスが売りだったから、指向としてはジェネシスの延長線にあるようだね。

ジェネシス時代の華麗さは抑えられ、ロック度が増したガブリエルのファーストソロアルバムは、アーティストとしての次のステップに進んでいこうとする時代の作品。好きです。

(さだ)
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