五十路おやじの洋楽日記

50代のおやじ二人が綴る70年代ロックを中心とした身辺雑記。

One Step Into The Light / The Moody Blues

2017-05-05 08:06:29 | Song Review
数日前、関ジャニ(ジャニーズ系のアイドルのことはさっぱりわからんのですが)のバラエティ番組にいきものがかりの水野良樹がゲストで出演していて、そのコーナーの中でメロトロンが紹介されていた。番組ではメロトロンがスタジオに運び込まれ前面側板を外して、鍵盤を押すとテープが巻き上がり、手を離すとバネでテープが戻るメカニカルな動きまで映されていた。
いやー、21世紀の日本に於いて、まさかアイドル番組でメロトロンを拝めるとは。メロトロンと言えばアナタ、プログレファンにとって”聖なる楽器”ですよ。今でこそシンセサイザーでどんな楽器の音色も合成できるが、昔はこれが最も本物に近いストリングの音だったのだ。それにメロトロンの音はテープの回転ムラに起因してちょっと不安定、その儚げな音色が生の楽器とは異なった独特の哀愁感を醸し出していた。
メロトロンを使った曲で有名なのは、まずビートルズの「Strawberry Fields Forever」のイントロ、キングクリムゾンの「In The Court Of The Crimson King」あたりか。でも僕にとってメロトロンと言えばムーディーブルース。彼等が「世界一小さなオーケストラ」と呼ばれたのもマイク・ピンダーのメロトロンがあったからこそ。彼はメロトロンの製品検査に従事していた時期もあったらしく、ビートルズやクリムゾンがその独自な音色に着目して使っていたのに対して、より本物のストリングに近い音の再現を追求していた。
ムーディーブルースは70年代半ばに活動を休止し、メンバーはソロ活動を始める。その後、1978年に活動を再開して「Octave」を発表するが、ピンダーは制作途中で脱退してしまった。もうプログレの黄金時代は去り、楽器もデジタル化が進み、メロトロンも過去の遺物となってしまった。このアルバムでも他メンバーの曲では本物のオーケストラが一部導入されているが、彼がムーディーブルースに残した最後の一曲ではメロトロンのサウンドを聴くことができる。そしてこの曲の歌詞にはさりげなくメロトロンのことも歌われている。

One step into the light
One step away from night
It's the hardest step you're gonna take
The ship to take you there
Is waiting at the head
Of the stairs that lead up through your opening mind

Above the dark despair
Shines a light that we can share
Close your eyes and look up in between your brows
Then slowly breathing in
Feel the LIFE FORCE streaming in
Hold it there, then send it back to him

All the old things are returning
Cosmic circles ever turning
All the truth we've been yearning for
Life is our saviour, saviour, saviour, save your soul

The river of LIVING BREATH
Is flowing through the SUN
He was there before the earth began
The world will drag on you
Use his love to pull you through
Find the mission of YOUR LIFE and start to BE

All the old things are returning
Cosmic circles ever turning
All the truth we've been yearning for
Life is our saviour, saviour, saviour, save your soul

There's one thing I can do
Play my Mellotron for you
Try to blow away your city blues
Your dreams are not unfound
Get your feet back on the ground
The TRUTH will set us FREE, we cannot lose
We cannot love, we just have to CHOOSE

「Octave」でのオーケストラの導入は彼が途中で脱退してしまった故の苦肉の策だったのか、それとも彼と他のメンバーとの方向性の違いが彼の脱退を招いたのか、どちらかは知らない。ただ言えるのは、マイク・ピンダーほどメロトロンを愛し、固執したミュージシャンはいないのではないか、ということ。

(かみ)
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