りりあんのめーぷるしろっぷ

季節感あふれる身辺雑記。

冬ごもり

2016-01-26 | Weblog
この週末は、風雪に恐れをなして家にこもっていましたが、一週間前の週末は土日ともに観劇デーでした。
日曜日のひとり観劇は、冷たい雨の中の外出になりましたが、土曜日はすっきり晴れて、さほど寒くもなく、
Hさん、Kさん(「シーザー」以来の再会でした)と楽しく、幸せな観劇をいたしました。
「とりあえず、お父さん」は登場人物四人のバランスがよく、すんなり芝居に入っていけて、大いに笑わせていただきました。
とくに、柄本さんのフィリップとグレッグの各所での仕掛け合いが面白かった。身体を使った表現で笑わせるフィリップと
台詞の間や抑揚で笑わせるグレッグ、という印象を持ちました。柄本さんとの共演を楽しみにしていたので、絡みも多くて
大満足でした。あとは感想と言っても、シーツの巻き方が少し裾がぞろびく感じ(とくに土曜のマチネ)で、
「非暴力、不服従」のガンジーというよりは古代ローマの市民のよう・・・と脳天気なことを思ったり、
最後のスリッパの落ちまで、よくできたコメディだなと思った程度で、ともかく楽しく幸せな気分で劇場から出て、
三人でビストロに行って、食事をしながら、楽しい話をして、と最初から最後まで幸せ気分の一日でした。
考えてみると、幸せ気分に終始するというのは、けっこう新鮮な観劇体験だったなと思います。
おまけに、土曜マチネと日曜マチネ、どちらも満員御礼の掲示が劇場入り口にあって、それもうれしかったです。
というのも、「ムーンライトジェリーフィッシュ」の舞台挨拶のとき、座席が7割方しか埋まっていなくて、
地元民としては申し訳ない思いをしたことがあるので。弟役の木村くんと登壇したトークは和やかな雰囲気だったのですが・・・。

昨日の「世界遺産」はカトマンズ盆地でした。まだ去年の大地震の被害の跡も無残な、カトマンズ市街地の映像を見て、
数十年前に訪れたときのことが、思いがけず鮮明に甦ってきて、番組が終わったあと、
「僕は元気な十七歳」のウルルンを無性に観たくなって、動画を見て、泣き笑い。
抜群のコミュニケーション力を発揮して、元気いっぱい笑顔を振りまいていたあの頃から、もう十六年もたっているんですね。

お屠蘇気分で

2016-01-05 | Weblog
旧年の振り返りもやらずにぐずぐず過ごすうちに、さらりと新年が明けてしまいました。
暮れには、「とりあえず、お父さん」のチケットも届き、東京公演の評判も上々のうちに無事、楽日を迎えられたことを受けて、
十日後に迫った観劇の日が待ち遠しくてなりません。

いま会っておかないと、生きているうちに会えないかもしれないからと言って(まあ、笑って流しましたが、そういう年齢なんですよね)
遠方より訪ねてくれた友人と紅葉の名所を巡りながら、紅葉にはまだ早かったね、と合言葉のように言い交わしたのが昨年の十月半ば。
ようやく樹木の葉が色づきはじめたのは、十一月も終わり近い頃だったでしょうか。
その時期たまたま仕事に通っていた道端に大きな銀杏の樹があって、例年なら一気に黄金色に色づく感のある銀杏の葉が
いつまでも青い葉をたっぷり枝に残しているのを少しばかり違和感を覚えながら見上げていたのですが、
冷たい雨が降ったある朝、いつも見上げていた銀杏の大木の根元にびっしりと黄金色の葉が散り敷いていました。
クリスマスのイルミネーションにもあまり気持ちが動かないうちに過ぎていった昨年の年の瀬に
もっとも印象に残ったのが一気に色を変えて、たちまち散ってしまったあの銀杏の樹でした。
まあ、暖冬のひと言で片づくことなのでしょうが、四季のサイクルが変化しているのはわかっていても、
季節の移り変わりをゆっくりと味わいたいという気持ちはなかなか薄れてくれません。

年明け早々に、ファンにとっては意義深い蜷川さんの特集番組の放送があったというのに、
こちらは放送のない地域だったので、がっくり。観られた地域の方々の感想を見たりして、気になったのは、
演劇に対する考え方が変わったという蜷川さんの言葉。制作スタッフの顔ぶれから、DVD化が期待できるのではないかとは思うのですが・・・。

最新の情報は、JRAのCMでしょうか。地上波では見られないのが残念ですが、新作は「オチ」で笑えました。
cmといえば、スカイは何度か思いがけないときに見かけたのですが、損保のほうは一度も遭遇していません。
昔から、ドライブ中の姿がなぜか好きだったので、楽しみにしているのですが。
世界遺産のオーストラリア特集も楽しみです。二月にはテレビドラマ、三月には映画と大河。
なんだかんだで、今年も疾走していただけるのかな。
初詣に行く神社の境内の臥竜梅。まだ蕾もふくらんではいませんでしたが、生き生きと枝葉をのばしていました。

更新をさぼりがちのひっそりしたブログではありますが、本年もよろしくお願いいたします。