「○○さん、早く私の銀行印、返してちょうだい」
この間までは「○○さんが銀行印預かっておいてくれて、通帳盗まれてもお金を取られなくてよかった」と言っていたのに、今日はこの電話。
先ほど会ったときは「主人が休みの時に一緒に銀行行きますから、そのときに印鑑を渡しますよ」と言って「そうかい」と納得したのに、今の電話では、ドスのきいた声で一言。「私の印鑑、返してくれない? これからは自分で一切管理するからいい」
本当は明日私のほうが休みで一緒に銀行に行けるけど、義母は私がいっしょに行こうとすると「いいよ、私一人で行けるから」と言って私との同行を断る。
けがや病気なら自分で歩けない、とかわかって私に頼んでくるけど、認知症が進んでいるのは自分でわからないらしい。
意固地になって、「なんでも自分でできるんだから」と普段以上にかたくなになる。
たまたま私が自分の判断で自分用に貸金庫を作ったのに、主人が安易に銀行の金庫があるから安心だ、と義母から印鑑を取り上げる理由に使ったため、義母の印鑑を私に管理させようとしたことが問題だ。主人が自分の印鑑などといっしょに自分が管理すればいいのだ。
もともと自分のものを嫁が管理するなんて気に食わないのだ。信用しているのは自分の息子だけ。今のところはね。
今度は矛先が私にくる。
主人に義母の銀行印渡しちゃおう。
やだよ、怒られたり、泥棒扱いされたりするのは。