トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「政党もNGOもPKK問題解決のために団結しよう」エルドアン首相

2011年10月23日 | 国内
10月22日 エルドアン首相は21日、ある会合でPKKの攻撃を終わらせるためには与野党の団結が必要だと語りました。

 Hurriyet
「みな団結してPKK問題を終わらせよう」

「トルコの全政党もNGO組織も、スペインがETAに対してやったように、団結するべきだ。スペインはETAに、半世紀にも及んだ武装闘争の集結宣言をさせたではないか」とエルドアン首相は言いました。
「私の親愛なる友人、ザパテーロ首相は、これは与野党が共通のスタンスに立って初めてできたことだと言っている」とエルドアン首相。

「だから、私は全政党とNGOに求める。PKK問題解決のために、同じ気持ちで、ともに努力しようではないか。それができなかったら、この状況はまだつづくだろう」

エルドアン首相が呼びかけたのは、トルコ軍の北イラクへの越境攻撃開始の2日目でした。

一般大衆もメディアも全組織の団結を強く求めていますが、政党はまだ、トルコのテロを終わらせるための共通の地盤に立っていません。


    
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ハッカリで32人のテロリストが殺害された

2011年10月22日 | 国内
10月22日 トルコ軍は22日、ハッカリ県チュクルジャのカザン渓谷での衝突で、32人のテロリストを殺害しました。24人の兵士が殺されてから3日目です。

 Sabah

およそ1000人のトルコ軍がイラク国内に侵攻、PKKのテロリスト21人を殺害したと思われるというトルコ軍幹部の話です。

トルコ軍は国境の両側の5箇所に軍を配備し、空爆も開始したということです。

1984年以来最悪の戦死者が出た事態に、トルコの指導者たちは報復を心に期したようです。
PKKのテロリストがトルコ東南部の山岳地帯で、トルコ軍の前哨部隊に執拗な夜間攻撃をつづけたのが1984年でした。
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全国で人々が街に出て、PKKの暴挙に抗議

2011年10月22日 | 国内
10月21日 昨日、全国の町々で人々が、19日のPKKのテロに抗議してデモを行ないました。
「われわれの苦悩はことばでは表わせません。われわれは健全な国家のために苦しんでいます。この国はわれわれのものです。それを主張しましょう」とネヴシェヒルの抗議デモに参加した1人の公務員は語りました。

 Hurriyet
アンカラの葬儀にはギュル大統領(左端)とエルドアン首相(左から3人め)の姿も


全国の多くの県で、それぞれ何千人もの人々が、最近のPKKの攻撃に抗議するデモに参加しました。
学生、NGOのメンバーたち、政党代表、市民たちがトルコ国旗を振り、スローガンを叫んで行進しました。

昨日、アンカラで行なわれたユヌス・ユルマズ軍曹の葬儀には、ギュル大統領、エルドアン首相、チチェキ国会議長、最大野党CHPのクルチュダルオール党首、愛国者行動党(MHP)のバフチェリ党首その他、重要人物が参列しました。

宗教庁からも戦死した兵士のために説法と儀式を行なうよう指令が出ました


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PKKに殺されているのはフツーのトルコの若者たちです

2011年10月22日 | 国内
10月21日 PKKに殺された兵士の故郷に、悲しみ、怒り、絶望がひろがっています。
24人の兵士の1人、エユップ・チョラクオールさんは20歳の新婚さん、イスタンブール西部のアヴジュラル地区で、奥さんのお父さんが経営する修理店で、コンピュータを修理していました。

 Hurriyet

昨日、小さな修理店はエユップ君の戦死を聞いて集まってきた親戚や近隣の人々でいっぱいになりました。
「エユップはあの前日に母親に電話してきましたが、PKKの次の攻撃はハッカリではないかと、とても心配していました。ハッカリは寒いから、温かい下着が欲しいとも」義父のヤシャル・エルギンさんは声を震わせて語りました。

「エユップはまもなく短期帰宅ができるかもしれないと言っていたんですが」とエルギンさんは涙で、まともに話すこともできません。
エユップ君が兵役についてまもなく、男の赤ちゃんが生まれたそうです。悲しすぎますね。
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全国のトルコ人がPKKに殺された24人の兵士の死を悼んだ

2011年10月20日 | 国内
10月20日 今日、トルコ中の人々が、昨日のPKKの攻撃の犠牲となった24人の若い兵士たちの死を悼みました。
エルドアン首相もテロリスト・グループに対して断固たる態度に出なければならなくなりました。

 Hurriyet
全国の公共建物や家々にトルコ国旗が掲げられ、イスタンブールやアンカラではPKKに抗議するデモが行なわれました。
アンカラではクズライ地区に400~500人の若者が集まり、「PKKに死を!」と叫びました。
銃撃戦で24人も死ぬなど、まるで戦争ではありませんか。
TV局ラジオ局もショウ番組を中止して、兵士たちの死を悼みました。

 Hurriyet
イスタンブールの大バザールの商店主たちも国旗を掲げて兵士たちの死を悼んだ


PKKが根城とする北イラクへの越境作戦には問題はありますが、もうそんなこと言っていられない状況ということでしょう。
戦闘機とヘリコプターに援護されたトルコ軍が、イラク国内に侵攻しています。

エルドアン政府は、クルド人の暴力を終わらせるために、クルド人の望む文化的政治的改革を行い、クルド人の要求に応える憲法改正も約束しています。

市民をも対象にした無差別テロで、一般トルコ国民の多くを敵にまわすことをPKKはどう考えているのでしょうか。

クルド人の権利を認めるようトルコ政府に要求してきたEUも、クルド人政治家にPKKとは一線を画するよう求めています。


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東南部ハッカリで、またしてもPKKの攻撃。兵士24人戦死

2011年10月20日 | 国内
10月19日 昨日、ビトリス県で、PKKの仕掛けた爆弾で警官5人、2歳の女の子を含む市民3人が殺されたばかりです。
昨日深夜1時頃、PKKは東南部ハッカリ県で、またしても攻撃をかけてきました。
国境の治安部隊の詰め所8箇所が、PKKによって同時攻撃を受けました。

 Hurriyet

戦闘は朝までつづき、24人の兵士が戦死、18人が負傷しました。

ネジュデット・オゼル参謀長と陸軍、海軍、空軍の司令官が現地に集まりました。
エルドアン首相はこのニュースを聞いて、カザフスタン訪問をキャンセル、ダヴトオール外相もセルビア訪問をキャンセルしました。

NATOのラスムッセン事務総長はNATOの公式サイトで、この攻撃を激しく非難しました。

PKK(クルド労働者党)はトルコもアメリカもEUも不法テロリスト集団と認定しています。
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東南部ビトリス県でまた爆弾テロ。警官と市民8人が死亡

2011年10月19日 | 国内
10月18日 東南部ビトリス県のギュロイマク地区で、今日、道路に仕掛けられたリモコン操作の爆弾が爆発、警官5人と市民3人が死亡しました。
爆弾はマンホールに仕掛けられていました。

 Hurriyet 

ビトリス県のヌレッティン・ユルマズ知事は「ほかに数人が負傷しビトリス国立病院に運ばれた」と語りました。

犠牲者の中には2歳の女の子と、その父親もいます。2人は警察車の後ろを走っていたヴァンに乗っていたのです。
目撃者によると、爆発のあった場所には大きな穴が開いていたそうです。
ここ数ヶ月PKKによる警官と市民をターゲットにしたテロが相次いでいます。

昨日、南部のマルディン、ガジアンテップ、アダナの3県で、同時手入れが行なわれ、KCK(クルド・コミュニティ組合)のメンバー40人が拘束されました。
KCKは、悪名高い不法テロ組織PKKの都市部組織です。

ギュル大統領はビトリスのテロについて、ユルマズ知事に電話で問い合わせてきたそうです。


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雪でブルガリア国境が封鎖。早すぎる冬ですね

2011年10月18日 | 国内
10月18日 バルカンの雪がトルコ北西部のエディルネ県とクルクラレリ県に影響を与えはじめました。
もう冬?早すぎと思いましたけど、今日、カッパドキア在住の方のブログを拝見したら、カッパドキアでも昨日あたり、ちらっと雪が降ったらしいです。

 Hurriyet

昨日、午前7時からトルコ=ブルガリア国境のハムザベイリ税関が封鎖されたため、当局は除雪チームを出動させました。
ブルガリアへの国境は、ヨーロッパへ商品を運ぶトラックの通り道ですから、閉鎖された税関にはトレーラー・トラックが20台も並んでしまったそうです。

昨日、雪はクルクラレリの中心部にも降りはじめ、1日中降りつづくという予報です。除雪チームの皆さん、これから大変ですね。
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イスタンブールの歴史的シルエットを守る新プラン

2011年10月18日 | 文化
10月17日 イスタンブール市が不法建築を禁じて都市の美観を守る新プランを発表しました。
「シルエット・マザー・プラン」と名づけられたこのプランは、都市計画理事会の提案によるもので、まずイスタンブールの歴史的旧市街とボスフォラスと金角湾に焦点が当てられます
 Hurriyet
歴史的シルエットの後ろに高層ビルが聳えているのが残念。


歴史的な地域にダメージを与える建物の建設を規制する計画は、最近、国会で認可されました。
「いままでも高さの規制はありましたが、これからは水平視線での規制も行ないます。眺めを損なう高層ビルは許可されなくなります」とファティフ区のムスタファ・デミル区長。

ゼイティンブルヌ地区のカズルチェシュメにある3つの高層住居ビルは批判を受けています。確かに古都のスカイラインを損なっていますね。

「われわれは市の都市プランナーや建築会議所、建築プランナーの3者と話し合い、プランを進めてゆきます」とデミル区長。


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人気リゾートのボドゥルムに楽しい海洋博物館オープン

2011年10月16日 | 国内
10月16日 今日は楽しい話題にしましょうね。トルコ西南端の人気リゾートに「ボドゥルム海洋博物館」が22日オープンします。
博物館のオープンに合わせて「ボドゥルム・ヨット・フェスティヴァル」も開催されます。

 Hurriyet

博物館はインジ通りの、昔、ベデステン(貴金属の市場)だった場所にできました。
見ものはモデル・シップ作りの巨匠アリ・ケマル・デニスアスラヌさん(68)の作品47体です。
「ハリカルナソスの漁師」と呼ばれるジェヴァト・シャキル・カバーチュルさん所有の興味深い品々・・・海綿獲りの漁師が着た衣服、古いイカリ、漁具なども展示。
ビジネスマンのハサン・ギュレシュチさんが趣味で集めた「貝殻コレクション」も。

ボドゥルムのメフメット・コジャドン市長は「博物館はまもなくボドゥルムの重要な文化の中心になるでしょう」と期待しています。

月曜休。10:00~18:00
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