トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

またもアフリンからトルコ・ハタイにロケット弾

2018年01月27日 | 国際
1月28日 26日、またもシリアのアフリンから、人民防衛隊(YPG)が発射したと思われるロケット弾がトルコ国境のハタイ県にヒットしました。

 Hurriyet

ロケット弾はレイハンル区ムスタファ・ケマル町の市場のそばの空き地に着地しました。死傷者はありませんでした。トルコ軍は1月20日、シリア・アフリンのYPGに対して「オリーブの枝作戦」を開始し、シリアのマンビジ地方に軍を拡大すると明言しました。マンビジにはYPG軍とアメリカ軍がいます。

トルコ参謀本部は、この作戦は、トルコ国境沿いの安全と平穏を確保し、この地域とシリア人を守ることが目的だと言っています。「作戦は、国際法、国連安全保障委員会の決議、国連憲章の自己防衛権、シリアの領土保全の尊重に基づいたトルコの権利の枠内で行われている」

軍もまた、市民を傷つけないことを“最重要”にしていると言っています。


フェネルのギリシャ正教総主教がトルコの「オリーブの枝作戦」を支持

イスタンブルのフェネル・ギリシャ正教総主教座のディミトリ・バルトロメウ総主教が、トルコの「オリーブの枝作戦」の支持を表明しました。

 Hurriyet

トルコは1月20日、シリアのアフリンから人民防衛隊(YPG)を排除するために、この作戦を始めました。バルトロメウ総主教は、エルドアン大統領宛ての手紙で、ギリシャ教会はシリアでの軍事作戦の成功を祈ると言いました。

「わが教会は伝統的に、つねに国家と、指導者たちの健勝と、国民の幸福を祈っています。私たちは隣国、とくにシリアの内戦のために逃げてきた多くの人々のことを忘れていません」と総主教は言っています。「教会は“オリーブの枝作戦”によって、シリアに平和がもどよう神に祈っています」

「テロという災いが去って、私たちの国が早く、自信に満ちた環境で発展していくことが、わが教会の願いです。テロはすべての市民に災いを及ぼしますが、とくにトルコ南部に住むクルド人が多く被害を受けています」と総主教は付け加えました。

「宗教とテロとを結びつけることを拒否するエルドアン大統領の断固たる態度は、世界の世論に影響を与えています。私たちは大統領とトルコ軍が勝利し、“オリーブの枝作戦”がその名のように、中東に平和をもたらすよう祈ります」と総主教は言っています。


「トルコのシリア作戦はイラク国境まで進める」エルドアン大統領

トルコ軍のシリア作戦は国境のテロリストを一掃するために、イラク国境まで進めると、エルドアン大統領は明言し、マンビジにはアメリカ軍がいるが、アフリンの次の目標はマンビジだと言いました。

 Hurriyet

「オリーブの枝作戦は目標を達成するまでつづく。われわれはマンビジからテロリストを排除する。われわれの戦いは、テロリストがイラクとわが国の国境からいなくなるまでつづく」と、エルドアン大統領は、1月26日、アンカラで行われた公正発展党(AKP)の集会で語りました。大統領はトルコ軍と自由シリア軍(FSA)は順調に作戦を行っていると強調し、“最後までわが道を行く”と誓いました。

トルコはシリアと911キロの国境を接していますが、そのうちの600キロはYPGの支配下にあります。トルコ軍は、アフリンの東100キロのマンビジへ作戦を拡張すると、大統領は言いました。マンビジがイスラム国から解放された2016年以来、マンビジにはアメリカ軍が駐屯しています。

「トルコはアフリンを占領しない」
エルドアン大統領は、トルコはアフリンで“テロリストと戦っているだけ”であり、シリアを占領していないと、再度、力説しました。「われわれはアフリンを占領していない。反対に、われわれはアフリンからテロリストを追い出して、ほんとうの所有者のために住みよい場所にしようとしている。北西シリアのジャラブルスや、アルライや、バブのような都市では、破壊されたインフラを修理する努力をしている。これまでに10万人のシリア人が故郷に帰ることができた」

「同様に、アフリンの作戦によって、現在トルコに非難している350万人のシリア人すべてが故郷に帰ることができるだろう」とエルドアン大統領は言いました。

「市民を守る最大の注意」
トルコに、一定期間内に作戦を終わらせるよう勧告しているアメリカを批判して、エルドアン大統領は、トルコ軍は市民の死傷者を出さないために“慎重に行動”していると強調しました。「市民に注意をしなければ、われわれはもっと短期間に作戦を終わらせることができるだろう。作戦を早く終わらせるように勧告する人々に、私は尋ねたい。“もし帰国の都市や教会に、国境越しにロケット弾が飛んできたら、帰国はどうするか? 帰国の国民が教会で礼拝中に殺されたら、帰国はどう対応するか?”と大統領は言いました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「米国との信頼関係なしに安... | トップ | アフリンからまたロケット弾... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際」カテゴリの最新記事