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ギリシャがクーデターに関与したトルコ軍人3人の送還を決めた。

2016年12月06日 | 国際
12月8日 ギリシャ裁判所は、7月15日のクーデターの翌日、ギリシャに逃げ込んだ8人のトルコ軍人の中の最初の3人の送還を拒否しましたが(昨日の頁参照)、12月6日、他の3人の軍人の送還を決めたと、アナドル通信が報じました。裁判所は、8日、残る2人の送還も決めるでしょう。

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12月5日、裁判所は3人の軍人に対し、彼らの声明が危機に瀕しているという理由で、送還を拒否する判決を下しました。8人の軍人の送還に関する最初の審問は11月28日に行われ、最初の3人はクーデターに関与したという告発を否認し、トルコに帰れば生命の危険に曝されると言いました。


トルコ軍とアメリカ軍のトップがインジルリク基地で会談

トルコ軍の参謀総長フルシ・アカル将軍が、12月5日、南部アダナ県のインジルリク空軍基地で、アメリカ軍の参謀総長ジョセフ・ダンフォード将軍と会談したと、アナドル通信が報じました。

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ダンフォード将軍は、例年のUSOホリデー・ツアの一環として、同基地に駐屯するアメリカ軍兵士たちと、早いクリスマスを祝うために基地を訪れ、アカル将軍と会談の運びとなりました。アカル将軍は陸軍司令官サリフ・ゼキ・チョラク将軍とともに、アダナ地方のトルコ軍を視察する予定でした。

ダンフォード将軍につづいて、アカル将軍がインジルリク基地に到着し、会談が始まりました。アメリカのグレゴリー・ヒックス海軍大佐によると、両将軍は中東の作戦の現状について話し合ったそうです。会談後、アカル将軍はアダナ県庁を訪れ、第6機甲化歩兵師団司令部を視察しました。先月、アカル将軍とダンフォード将軍はアンカラで会談し、イスラム国(IS)とシリア民主軍(SDF)に対する共同戦略を話し合い、イスラム国の首都ラッカの攻略作戦を開始しました。

伝統的なUSOホリデー・ツアには、俳優のスカーレット・ヨハンソンやクリス・エヴァンス、オリンピックの金メダリスト、マヤ・ディラド、ミュージシャンのクレイグ・キャムベルらも参加していました。


「ギュレン派とPKKがわが国とEUとの関係を傷つけた」副首相

メフメト・シムシェク副首相が、最近、険悪になっているトルコとEUの関係について、「7月15日のクーデターを組織したギュレン運動の信奉者たちとクルド労働者党(PKK)が、トルコのEUとの関係を害そうとしている」と非難しました。

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「テロリスト組織FETO(フェトフラー・テロリスト組織)と分離主義者集団PKKは、わが国のEUとの関係を害そうと努めているが、わが国は決してそうはさせない」と、シムシェク副首相は、12月5日、来年の予算案のための国会会議中のスピーチで言い、トルコはEU加盟のための必要条件を果たしつづけると力説しました。

「EUはまもなく、分離主義組織PKKとFETOと戦っているわが国を、もっとよく理解してくれるだろうと信じている。EUとの関係を害そうとする彼らを、わが国は許さない」と副首相は言いました。「トルコは“ヨーロッパの錨”となり、民主主義と法のルールの原則を強化し、質のよい制度を築くことに重きをおいている」

欧州議会は“トルコの人権と民主主義の侵害が拡大している”ことを考慮して、現行の加盟交渉を凍結させるよう、EU協議会に求めましたが、これを受けて、副首相の発言がありました。


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