トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

YPGはPKKのシリア軍だと、米情報局が認定した

2018年02月15日 | 国際
2月16日 アメリカのダニエル・コーツ国家情報局長官が用意し、13日、アメリカ議会に提出された公式報告書が、人民防衛隊〈YPG〉は非合法組織クルド労働者党(PKK)のシリア軍であり、彼らは自治領を求めていると断定しました。

 Hurriyet
こんなのがアメリカの“お友だち”YPGです。


「PKKのシリア軍であるクルド人民防衛隊は、おそらくなんらかの形の自治領を求めていて、ロシア、イラン、トルコの抵抗に合っている」と、“世界的脅威アセスメント”と題した報告書は言っています。

報告書にはまた、アメリカとトルコの緊張関係が記述され、争いの今後について予測されています。「イスラム国(IS)に対するアメリカとトルコの対テロ協力はつづくだろうが、クルド人の野望を妨害することが、トルコの政策の優先課題になるだろう」と報告書は言い、イスラム国にも言及しています。

シリアに関して、報告書は「ロシアとイランは長期的関与を計画していて、軍事基地を置く権利と、再建と石油・ガス開発の契約を獲得しようとしている」と言っています。報告書にはまた、「イランは、イランからシリアを通ってレバノンへの長い通路を建設しようとしている」とあります。

トルコはアメリカが北シリアのYPGに提供している支援を批判し、YPGはPKKにつながるグループで、トルコの南部国境に自治領を得るために、トルコの国家安全保障を脅かしていると主張しています。アメリカは、YPGへの支援は単なる戦術であり、YPGはISとの戦いの最前線にいると言っています。

アメリカ国務省のヘザー・ノーアート報道官は、13日、ティラソン国務長官がトルコを訪問することは、この問題がいかにむずかしいかを示していると言い、トルコとアメリカのシリア問題に関する見解の完全な相違に言及しました。


ダムに沈むハサンケイフ橋の石像が博物館に運ばれた

論争の的になっていた南東部バトマン県のウルス・ダムの建設で、1万2000年昔の居住地ハサンケイフとともに、ローマ兵士が描かれた、2500年昔の橋の橋脚も水中に没しようとしています。チグリス川にかかる橋の修復が、最近、終わり、橋の上の石像がバトマン博物館に運ばれました。バトマン県の文化観光部長イフサン・アスランルさんは、石像は博物館の庭に展示されたと言いました。

Hurriyet

「これらの石像は歴史的ハサンケイフの石橋のシンボルのひとつです。橋は10のアーチで支えられていましたが、完全に崩壊し、いまはその中の3つのアーチがチグリス川で見られます。橋はAD1116年~1126年、ハサンケイフのファフレッティン・カラアスランの治世に建設されました」とアスランルさんは言いました。

この橋は中世に建設された最も壮麗な橋のひとつと見られています。橋は切石で造られ、後に小石が敷き詰められました。橋は古代の橋の廃墟の後に架けられたと思われます。橋の真ん中には、扉のように開閉するベルトがあり、居住地の治安が守られていました。

ハサンケイフと石橋は、まもなくウルス・ダムの水中に没します。



「ときどきダイアリー」ヘ
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ティラソン国務長官との会談... | トップ | トルコはアメリカにシリアの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際」カテゴリの最新記事