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トルコ系諸国は今年も春の祭ネヴルスを祝った

2017年03月20日 | 国際
月21日 春の祭ネヴルスは、近年、PKKが政治的な決起大会に利用していますが、本来ネヴルスは長い歴史を持つ、春を迎える祭です。

 Sabah

今年も、国際トルコ文化協会(TURKDOY)はトルコ系諸国の多くの組織とともにネヴルスを祝いました。寒い暗い季節が終わり、春の到来を歓迎する祭がネヴルスです。3月21日が春の始まる日とされ、バルカンから中央アジアまでの人々がネヴルス祭を祝っています。

祭の起源については諸説ありますが、ペルシャ語で“新しい日”を意味するネヴルス(Nevruz)は、イスラム以前の、ペルシャ帝国のゾロアスター教がオリジンと言われます。ゾロアスター教では、3月21日を世界のできた日、1年の最初の日と考えられています。

春の到来を最初に祝ったのは中央アジアの人々といわれ、また、トルコの伝承によれば、ネヴルスの基本的な意味は独立を祝うことにあるとも言われます。ネヴルスはトルコ人が長年捕らわれていたエルゲネコンから、灰色の狼アセナに導かれて、自由へ向かって出発した日と言われます。それ以来、トルコ系諸国では、ネヴルスは新しい年の始まりとして賑やかに祝わっています。

Sabah

オリジンはともかく、今日、何百万の人々が自然の目覚めとともに、ネヴルスを祝っています。国連総会はネヴルスを、ユネスコの無形文化財のリストに正式に登録し、3月21日を“国際ネヴルス・デー”としました。アナトリアでは、ネヴルスは、“スルタニ・ネヴルス”“ネヴルス・スルタン”“3月9日”“3月の収穫”のような、さまざまな名で呼ばれています。

ネヴルスは3月21日に、ひろく祝われていますが、地域によって、3月20日、22日、23日に祝うところもあります。ネヴルスの祭では、火が焚かれ、人々はその上を、願い事をしながら3回飛び越えます。


少なくとも4000人の外国人がトルコの刑務所にいる

公的データによると、少なくとも4000人の外国人犯罪者がトルコの刑務所にいます。外国人犯罪者は売春、強盗、ハイジャック、偽札製造と使用、ドラグ密輸、人間運び屋などの罪で有罪判決を受けています。

 Hurriyet

刑務所・留置場管理局のデータによると、刑務所内には少なくとも19万7000人がいて、その中の4000人が外国人だそうです。外国人犯罪者の大半は、現在トルコに300万人住んでいるシリア人です。最も犯罪が多い県はイスタンブルで、次がブルサ、アンタリヤ、イズミル、コジャエリ、サカリヤ、アンカラの順です。

元・警察学校の研究者トゥルグト・ギョクス氏は、犯罪のタイプは、犯罪者の社会経済的階層と、彼らの国籍によるネットワークと関係していることが多いと言っています。「社会経済的に低い階層の人々が犯すある種の犯罪があります。それは“公的秩序犯罪”と言うことができます。これら犯罪に関わるトルコ在住の外国人は、社会経済的に低い階層にいると指摘できます」とギョクス氏は言いました。

同じく元・警察学校の研究者エルカン・コジャ氏は、これを憂慮すべき状況と言っています。「トルコ国内で外国人が犯罪を犯すと、人々はトルコ市民が犯罪を犯したときより不安を感じるのです」


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