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イマームたちが性的健康問題までお勉強することに

2015年05月31日 | 国内
6月1日 イマームがモスクに礼拝に来る人々に、道徳だけでなく健康問題まで指導できるように、保健省がイマーム教育を始めることになりました。イマームとはイスラムの導師、金曜日にモスクでお説教する、いわば聖職者です。

 Hurriyet

癌、結核、肥満、精神的健康、クリミア=コンゴ出血熱、薬品の使用法、妊婦への助言から性的健康まで、多くの健康問題について、イマームたちが学びます。イマームに与えられる資料は、男女の生殖器やバスコントロールに関する知識にも触れています。

資料には、「パートナーは安全な性生活のために、互いに忠実でなければなりません。また、互いの快感について話合い、互いの限界を尊重し合う必要があります」「パートナーは互いの体について知り、最初の性交渉は互いにやさしく、理解しあってアプローチしなければなりません」などという件もあります。

肥満問題について、「20歳以上の30%は肥りすぎ。食事の後は、テレビやコンピュータの前にすわるより動いたほうがよい。週に5日は、少なくとも30分は歩こう」と、資料にあります。また、結核については、「毎年900万人が発病し、150万人が結核で死んでいる。紫外線を浴びると、結核菌は短時間で死ぬ」と書かれています。


アヤソフィアのモスク変更を要求する人々が朝の祈り

全国の信心深いムスリムが、イスタンブル征服562周年記念日に、アヤソフィアの前で祈りを捧げ、アヤソフィアをモスクに変えるよう要求しました。

 Hurriyet

5月31日朝、全国から来た男女が、アナトリア青年協会(AGD)が組織したイベントの一環として、「くさりを破れ、アヤソフィアを開け」をモットーに、アヤソフィア博物館の前に集まり、博物館をモスクに変えるよう要求して朝の祈りを捧げました。

6世紀、トラレスのアンテミオスとミレトスのイシドロスが設計したキリスト教の教会アヤソフィアは、現在、ユネスコの世界遺産になっています。イスタンブルの征服者として知られるメフメト2世率いるオスマン軍がこの都を征服した1453年まで、アヤソフィアはキリスト教正教の中心でした。

916年間、教会だったアヤソフィアは、メフメト2世の命によって、征服を象徴する“勝利のモスク”に改装されました。教会のモザイクは漆喰で覆われましたが、20世紀、みごとに修復されました。アヤソフィアは482年間、モスクとして使われていました。

オスマン帝国崩壊後、1935年、アヤソフィアは共和国によって博物館に改装されました。


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トルコ軍がエルドアン大統領の指示でオスマン軍に変身

2015年05月31日 | 国内
5月31日 イスタンブル征服562周年紀念のイベントに、トルコ軍がエルドアン大統領の指示でオスマン軍の衣装に装って出席しました。
 
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イスタンブルの第1陸軍本部は478人を“征服軍”に仕立てました。記念日の式典では、この隊員に、メフテルとして知られるオスマン軍楽隊84人が加わりました。今年の式典は征服記念日より1日後の5月30日に、イスタンブルで行われました。

メフテルの後から行進する“征服軍”の衣装はイスタンブル市が提供しました。歴史的衣装の一式は部隊によっていろいろで、14種あるそうです。

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エルドアン大統領は2014年8月、大統領に就任してすぐ、アンカラの新築の大統領宮殿に引っ越しましたが、この宮殿に外国からの賓客を迎えるとき、大統領は、さまざまな時代の伝統の軍服を着た俳優たちを並ばせました。


「民主主義、経済、シリア政策、ぜんぶダメ」と野党がAKPを非難

有力3野党は、5月30日の選挙デモで、民主主義、悪化する経済、ヘタクソなシリア政策に関して、政権与党・公正発展党(AKP)を非難しました。

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「奴隷制を終わらせるために、わがHDPに“イエス”と言ってください」と、親クルド政党・人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、イスタンブルのクズルチェシュメ広場でのキャンペーンで何千人の支持者に訴えました。

デミルタシュ氏は国を分裂させる政府を非難し、エルドアン大統領とダヴトオール首相の話を聞くために近くの広場に来たAKPの支持者たちに、「皆さんも私たちの兄弟姉妹だ」と強く言いました。「皆さんは私たちの敵ではありません。私たちはともに暮らしています。皆さんも同じことを言う勇気がありますか?」

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広場に祈りの時間を告げる声が流れてくると、デミルタシュ氏はこれに敬意を表して、スピーチを一時中断しました。広場ではトルコ国旗とHDPの旗のほか、イラクのクルド自治政府(KRG)の旗や非合法クルド労働者党(PKK)の旗も振られ、近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像も飾られていました。


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