ワレタマゴ

他のみんなと同じと思っていたのに
ある日突然
自分にヒビが入っていることに気づき
愕然とするタマゴ。

いきなり突きつけられる
現実は
微塵の容赦もなく
この世には
神も仏も存在しない事を
彼に知らしめる。

嗚呼
皆そうして
大人になっていく
のであった。

ラーＭＥＮ

健康的な食事をしていると
突然玄関のドアを蹴破り
室内に土足で踏み込んできて
「ラーメン以外の食事は禁じられている」と
わけのわからない事を口走り
逮捕連行しようとする
ハードボイルドなやつ。

うっとうしいので
逃げようなどとしようものなら
容赦なく拳銃を発砲してくるので
気をつけなくてはならない。

びんぼーけずりタケ

森の奥小学校
1年　マッシュ組
出席番号　185番

【びんぼーけずりタケ】


鉛筆自体が使われなく
なってきている昨今だが
ある年齢層には
いたく共感を呼ぶタケ。

なぜ
「両側を削れば便利」とか
「カッコいい」とか思ったのかは
今となっては謎であるが
削ってしばらく経って
ものすごく後悔した事は
鮮明に記憶に刻まれているのであった。

「ふっっ・・・若気の至りだな」(遠い目)

すもうトリ④

何といっても
お風呂がいちばん。

エコに反していると
わかっていても
たっぷりの湯を
ダァ～っと溢れさせて
湯船に浸かる。

湯気が一斉に風呂場中にたちこめ
洗い場は溢れたお湯で大洪水。

石鹸やシャンプー
そしてアヒル隊長たちが
お湯に呑まれて
大災害の様相を呈します。

被災した彼らには
申し訳ないですが
日本人で良かった!と感じる
ひと時です。

セレブタ

いくら金を持っていてもブタはブタ。

いくらブランドで着飾ってもブタはブタ。

いくら豪邸に住んでいてもブタはブタ。

本来の自分を見失った者ほど
醜悪で見苦しいものはありません。

ブタらしく生きるブタは
とても美しいものです。

じしょタケ

森の奥小学校
1年　マッシュ組
出席番号　184番

【じしょタケ】


「自分の知らないことはない」と豪語する
自信満々なタケ。

それがどうしたと言われれば
それまでなのだが
彼にとっては
唯一の自慢なので優しい目で
見守ってあげていただきたい。

その態度が多少鼻についても
見逃してあげていただきたい。

うんちくがウザくても
辛抱してあげていただきたい。

くどくどくどくど粘着質でも
耐えていただき・・・
あーーーーーーーーーーー!!!!
やっぱり我慢なら～～～ん!!!!

おいちそう

美味しそうだが
地層である。
誰が何と言おうと
これ以上ないほど立派な地層である。
家柄だって申し分なく
とても口では言えないぐらい昔から
代々続く由緒正しい地層なのである。

ところが先日
通りすがりの女子高生が
そんな彼を見て一言
こう言い放ったのである。
「ちょぉ～ミルフィ～ユってかんじでまじうけるぅぅ～っ!」

彼が
高熱を出し
三日ほど寝込んだのは
言うまでもない。

すもうトリ③

もう少し!
あともう少し!!
・・・で
なんとかなるのに
寄り切られてしまう事が
間々あります。

そのときの
小さな後悔が
人生の轍の上に
累々と点在し
“無念”という想いを
形成します。

その想いが
救済される日が来ることを願い
今日もみんな
稽古に精を出します。

おもうツボ

にこやかな手招きに油断して
寄っていくと
抜き差しならないムゴイ憂き目に
遭わされてしまう
おそろしいツボ。

“上司にしたくないツボ”アンケートで
ワースト1に選ばれたとか
選ばれなかったとか言われているが
それ以前に
人としていかがなものか・・・。

あっ!
人じゃないっっっっ!!

もざいくタケ

森の奥小学校
1年　マッシュ組
出席番号　183番

【もざいくタケ】


モザイクがかかっているのを
いいことに
悪事を働くタケ。

その正体を
はっきりと見た者はないが
白黒のネズミのようだったとも
噂されている。

奴だな・・・
奴に違いあるまい！