そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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クラッシュ

2006年03月18日 | 人間/社会派ドラマ


2004年 アメリカ 112分
■原題「Crash」
○アカデミー賞 / 第78回(2006年)-作品賞,脚本賞,編集賞
2006.3.17  バトル11
■監督 ポール・ハギス
■出演 サンドラ・ブロック(白人女性ジーン)  ドン・チードル(黒人刑事クラハム) 、マット・ディロン(白人警官ライアン)  ジェニファー・エスポジート(リア)

《story》 

「怒り、哀しみ、憎しみ、喜び-
 人の“こころ”の断面図を鮮烈に描く、
        感動のヒューマンドラマ誕生。」

ロサンゼルスのハイウエーで起こった事故。そこからつながる人間模様。
事故現場に現れた黒人の刑事。車を盗まれた白人の検事。その車を盗んだ二人の黒人。検事の家の鍵の修理をした黒人。そしてその黒人はペルシャ人の雑貨屋のドアの鍵の修理で店主ともめた。それらの人間達は、ちがった事件や事故などで微妙につながっていく。そして、ぶつかりあっていく。

◎22:05開始のレイトショーに行った。自宅から約1時間。最近は11時就寝4時起床の生活を送っていたので、眠気に負けないか心配だった。それに今回行ったバトル11のレイトショーは始めてで駐車場から、人の多さまで不安だった。

 ぎりぎり間に合った。人もけっこう多かった。TOHOと同じ時間で行けそうだ。この映画はここでしかやっていなかったので、いい機会になった。

 外国の映画はわかりやすいに限り。頭の悪い私には、まず登場人物の把握が難しい。同じ顔に見えて、区別するのに時間がかかる。それに字幕を追っているので、難解なシーンはわからないまま過ぎていく。この映画も最初はよくわからなかった。しかし、次第に人と人とがつながり始めた。意図的な作り方をしていることがわかった。

 顔のアップ、足下の靴、流れるようなカメラの位置、高いところから覗くような場面、そんなカメラの動きが好きだ。日本映画の固定されたダラダラドラマは大嫌い。

 人種問題、暴力の問題、すれちがう人々の心、連鎖する怒り、哀しみ。人間は永久に交わることなく、破滅してきのだろう。差別のない、暴力のない社会なんて夢、理想に過ぎない。しかし、皮肉なことに、そんな空虚な社会を作っている人間が、交わりたくない相手の命を救う。そして、正義と理想を掲げていた人間が優しさの中で命を奪う。さわやかな終わり方ではない。どうすればいいのかわからない終わり方だ。私はそう思う。ただ、そこに天使がいたことが何よりの救いだ。さわやかな終わりを演出しながら、結局何も変わらない、不真面目な神の遊びがこれからも続く。

オフィシャルサイト「クラッシュ」



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