そよかぜから-映画

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ジャーヘッド

2006年02月24日 | 人間/社会派ドラマ


2005年 アメリカ 123分 原題「JARHEAD」
2006.2.24  TOHOシネマズ緑井
■監督  サム・メンデス
■出演 ジェイク・ギレンホール(アンソニー・スオフォード)    ピーター・サースガード(アレン・トロイ)   ルーカス・ブラック(クリス・クルーガー)  クリス・クーパー(ガジンスキー中佐)  ジェイミー・フォックス(サイクス三等曹長)  

《story》

「最高の生き方がある、
そう、信じて僕は戦場に向かった」

「戦場は、あなたの中にある」

「かつてない戦争映画、観たこともない人間ドラマ」

18才になったスオフォードは、憧れを抱き海兵隊に入隊する。しかし、そこは虐待にも等しい地獄のような訓練場だった。教官から浴びせられる汚い言葉、肉体的精神的苦痛。それに耐えたスオフォードは、1989年カリフォルニア州ベンドルトン基地第2小隊配属となる。そこでは数名の狙撃エキスパートと選ぶ過酷な訓練があった。意欲のないスオフォードだったが、1980年8月2日、サウジアラビア派遣に選ばれるのだった。

「砂漠に来て14分、軍勢5000人」
「砂漠に来て60日19時間14秒、軍勢115000人」
「砂漠に来て122日5時間22分、軍勢39万人」
「砂漠に来て175日14時間5分、軍勢57万5000人」


そしてついに実戦のときがきた。
1981年1月17日湾岸戦争勃発

「ジャーヘッド」とは、高く刈り上げてお湯を入れるジャーの形をしている髪型を称して、海兵隊員の呼び名となった。うすのろ、バカ、大酒飲みという軽蔑的意味もある。

◎かっこいい戦争ではなかったし、ただ批判しているだけでもなかった。しかし、空しく感じる。現実感があるだけに、なんて空しく無駄なことをしているのかと思ってしまう。日本ではテレビのニュースを見ているだけだった。だから、直接関わらなかった日本がだめなのか。そうではないと思う。関わり送り込まれた兵士の姿から、戦争の空虚さを感じさせる。本土に帰ればただの人。サラリーマンであり、学生であり・・しかし、砂漠での姿は人を殺すためにだけに生き甲斐をたたき込まれた兵士。何もないことがつらい日々。人を一人も殺さなかったことが苦痛であり、恥ずかしささえ感じてしまう。人の心に悪魔をたたき込む訓練。そして、その通り動くことを最大の目標とする兵士。そんな異常さが現実にあったことが空しいのだと思う。帰国してそう思えたとき、また元の人間に戻ることができる。

オフィシャルサイト「ジャーヘッド」



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