■2005年 アメリカ 103分
■原題「THE JACKET」
■2008.1.13 wowow
■監督 ジョン・メイバリー
■出演
エイドリアン・ブロディ(ジャック・スタークス)
キーラ・ナイトレイ(ジャッキー・ブライス=少女)
クリス・クリストファーソン(ベッカー医師)
ジェニファー・ジェイソン・リー(ローレンソン医師)
ケリー・リンチ(ジーン・ブライス=少女の母親)
《story》
「闇の先、君がいた」
1992年、湾岸戦争で頭部に傷を負ったジャックは、記憶障害になってしまった。ヒッチハイクで同乗した車のそばで、警官が射殺され、そのときの記憶をなくしたジャックは、精神病院に送られた。そこでは、拘束衣(ジャケット)を着せられ、死体安置所の狭い場所に閉じこめられる治療が行われていた。ジャックは、その中で未来に飛んだ。ヒッチハイクをする前に出会った少女ジャッキーと出会う。ジャッキーは大人になっていた。そこは2007年だった。ジャッキーの母はタバコの不始末で焼死。ジャッキーは荒んだ生活をしていた。しかし、子ども時代のジャックだとわかったとき、ジャックが入れられていた精神病院の調査を始める。ジャックは1993年に死亡すること、ローレンソン医師が携わっている少年のことなどがわかった。ジャックは、ロレンソン医師にアドバイスし少年を救う。ジャッキーの母も助けられるのではないかと、手紙を書き合いに行く。その帰りに転んで頭を打つ。死の直前、再びジャケットを着て狭い引き出しの中に入ることを要望。ジャックが目覚めたとき・・・。
斬新なアイデア
華々しく未来に行くのではなく、苦痛の中でたどり着く未来。自然な成り行きで未来が変わっていくことに驚く。あの死体安置所が未来への入り口ではないからだ。あの場所と、彼の状態が重なったからだ。彼が、自分のことだけを考え、自分のためにそれを行使しているのではないことも自然さをふくらませている。彼女に会いたい。彼女を幸せにしてあげたい。死の直前も、彼女に会いたい気持ちを強く感じた。人を愛するということ、人の幸せを願う心は、奇跡を生む。その対比として、悲しみしか生まない戦争があった。
未来へ通じる場所が、死体安置所だなんて皮肉なものだ。そんな誰もが入りたくない場所が、未来を変える特別な空間だなんて。逃げ場を失った人間の最後の望みなのかもしれない。そこまで追い込まなければ、幸せへの道が開かれないとしたら、いったい何が幸せなのかわからなくなってしまう。苦しまなければ幸せはありえないということなのか。しかし、ジャックにとっては幸せな出来事だと言える。彼は、1993年に死んだのかどうか疑問は残るが。
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途中で再生を止めて、見るのをやめてしまいそうになりましたが
(後味がわるいとも思い)、しかし、引き戻されて最後までみました。
すっきりしました。
全く想像のつかない結果で安心しました。
PS;
上の解説は読まない方が、ハラハラして面白く見られると思います。