そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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SPIRIT

2007年02月07日 | アクション


2006年 香港/アメリカ 104分
■原題「Fearless(霍元甲)」
■2007.2.1 wowow
■監督 ロニー・ユー
■出演
  ジェット・リー(フォ・ユァンジア)
  中村獅童(田中安野)
  スン・リーミスター(ユエツー)
  原田眞人(三田)
  ドン・ヨン(ノン・ジンスン)
  コリン・チョウ(フォ・ユァンジアの父)
  ネイサン・ジョーンズ(ヘラクレス・オブライアン)

《story》

「世界は今も、この男たちのドラマを越えられない」

20世紀初めに実在した武闘家フォ・ユァンジアの生涯を描く。
少年ユァンジは、武闘家の父が、最後にとどめを刺さなかったために、負けた試合を見て、悔しく思った。ユァンジは、強い武術を身につけ、天津一番の武闘家になるために修行を積んだ。父の後を継ぎ、一門率いるユァンジは、果たし状を突きつけては相手を敗る。ある日、弟子が傷を負って帰り、逆上したユァンジは、チンの元に押し掛け、無理に戦いを挑み、チンを殺してしまう。後で、チン一家の悲しみを知り、そして傷を負った弟子が実は悪いことをした末だったことを知り、自分がしてしまったことを深く後悔する。そして、田舎の村に身を隠す。数年がたち、本当の強さを知ったユァンジは、中国の武闘家を負かしバカにしていた外国武闘家を破り、しかも相手に敬意を持つ、真の強さの武闘家の姿を見せるのだった。そして、ユァンジは流派を越えたお互いに技と精神を鍛え合う組織を作るのだった。これをよく思わない外国の権力者は、ユァンジを倒そうと、大きなイベントの試合を組むのだった。

よく言われるけど、真の強さとは
理想か現実か・・・理想を追い求めることができる人間は、本当に悩み苦しみ、そして人々を愛し、心をひきつける。ただ強さだけを求める人間は、心のつながりがないから、虚ろな雰囲気がいつもつきまとい、際限なく欲がふくらむ。そして、怒りがうずまき、怒りと憎しみの連鎖が起こる。やっぱり、理想を追い求めなくなったら人間はおしまいのような気がする。理想と現実の狭間で、もがき苦しみ、理想を追求することを決意した人間は、しっかり前を向いて、堂々と進んで行くことができる。けれども、残念だけど、そんな人間をつぶそうとする人間がいるのも現実なんだ。理想が現実に負けてしまったように見えるけど、こうして映画となっただけでも、理想は現実を越えている。現実は気怠いし、汚いし、怒りや憎しみ恨みでいっぱい。穏やかな、あたたかな、優しい世界こそ、理想を追い求める世界だと思う。

公式サイト「SPIRIT」

 久しぶりの友人からのメール
今、心の中で右往左往していた自分から少し解放された、落ち着いた心がある。とは、言っても、少し開き直ったような、あきらめたような、中途半端な決心に似た心境だ。そんな中で突然届いた音信。まるで世捨て人になって、久しぶりに故郷に戻ってきた感じだ。バカにされ、飛び出した家に、少し成長して戻った主人公だ。何が成長したのか、それは動じないふりできるようになったことかな。ちょっと大きな波がきたら、またあっぷあっぷして、もがくんだと思うけどね。

 現実の拳法ってどんなものなんだろう
映画では、相手が打ってくるものを手や足で防御する。でも、それもかなり痛いんじゃないかな。顔や胴体に当たらなければ大丈夫みたいに戦っているけど、訓練された一撃は、どこで受け手もかなりの痛手を受けると思う。そういう意味ではブルース・リーの戦いが一番現実に近いかもしれない。あのスピードはどうだろうか。あれほどの動きで対戦するものだろうか。刀や槍をかわせるものだろうか。実際の戦い(試合)と映画の戦いと、かなりちがうと思う。でも、慣れてきて、まるで現実もこんな試合をしているかのように思えてしまう。そういう意味では映画はこわい。こうでなくては映画として見るおもしろさがなくなってしまうから。



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