そよかぜから-映画

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エディット・ピアフ~愛の讃歌~

2007年09月23日 | 人間/社会派ドラマ

2007年 フランス/イギリス/チェコ 140分
■原題「LA MOME/THE PASSIONATE LIFE OF EDITH PIAF/LA VIE EN ROSE」
2007.9.20 TOHOシネマズ緑井 試写会
■監督 オリヴィエ・ダアン
■出演
   マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ)
   シルヴィー・テステュー(モモーヌ=友人)
   パスカル・グレゴリー(ルイ・バリエ=マネージャー)
   エマニュエル・セニエ(ティティーヌ)
   ジャン=ポール・ルーヴ(ルイ・ガション=父)
   ジェラール・ドパルデュー
          (ルイ・ルプレ=クラブのオーナー)
   クロチルド・クロ(アネッタ)
   ジャン=ピエール・マルタンス
          (マルセル・セルダン=恋人)
   カトリーヌ・アレグレ(ルイーズ=祖母)   
   マルク・バルベ(レイモン・アッソ=作曲家)
   カロリーヌ・シロル(マレーネ・デートリッヒ)
   マノン・シュヴァリエ(5歳までのエディット・ピアフ)
   ポリーヌ・ビュルレ(10歳までのエディット・ピアフ)

  《story》

「そして、『愛』は歌い継がれる--」
「愛を生きた世界の歌姫 涙と喝采の物語」


1915年、エディット・ジョヴァンナ・ガションはパリのベルヴィルで誕生した。5歳のエディットは、路上で歌う母のそばでうずくまっていた。戦場からもどった父は、エディットを、娼婦館を経営する祖母の家に預けた。そこではティティーヌにかわいがられ、傷ついたエディットの心も癒されていった。聖テレーズに祈り、栄養失調で見えなくなっていた目が見えるようになり、生涯そのクロスを離すことはなかった。戦争が終わり、戻ってきた父に連れられ、サーカスの大道芸をしながらの生活。そこもけんかして飛び出し、路上で芸をして生活するようになる。ある時、娘にに芸をと言う声に、エディットは歌を歌い歓声を浴びる。20歳になったエディットは、路上で歌い小銭を稼ぐ生活をしていた。そこに偶然居合わせたクラブのオーナー、ルイ・ルブレに声をかけられる。彼女のステージは大成功。しかし、ルイの殺人事件で容疑をかけられ、罵声を浴びる。そんな彼女を救ったのは、作曲家のアッソだった。復帰のコンサートは大成功。その後、スターの道を昇りつめていった。アメリカのニューヨークでも公演を行い、ボクシングのマルセルと出会い恋に落ちる。2年間の愛・・・彼女の元に駆けつける飛行機が墜落。それは彼への愛を込めた新曲の「愛の賛歌」を披露するときだった。

 愛の賛歌は聴いたことがある
そんな程度の知識だった。ピアフなんて聞いたことないし、音楽の知識はまったくない。でも映画の良さは知識を与えてくれること。たまたま試写会に当たったことが彼女の存在を印象づけてくれた。この映画を見なければ、きっと知ることがなかった知識。たぶん、試写会でなければ見なかった映画だ。正直言って、愛の賛歌以外の歌は大きく心をふるわせるものではなかった。きっと彼女には人間としての魅力がいっぱいあったのだと思う。無垢なイメージ、それでいて自信に満ちている。歌うことが好きでたまらない。聞かせたい、聞いてほしいという気持ちが、観客をひきつけるのだろう。それに多くの人々が彼女を支えている。貧しくて不幸な少女時代に見えるけど、彼女の周りには、彼女の歌に惹かれ、彼女を支えようとする人であふれていた。そういう意味では、彼女は幸せだ。47歳と言えばまだ若い。でも、まるで老人のような姿で海岸で編み物をする姿は、労しくも無垢な少女のようにも見え、不思議な魅力のある人だ。この映画と出会えてよかった。

 公式サイト「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」


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