■2006年 日本 119分
■2006.7.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 森川時久
■出演 滝田栄(飯塚毅) 松坂慶子(飯塚るな子) 三田村邦彦(関東信越国税局直税部長・竹内) 田山涼成(岡本代議士) 中村梅雀[2代目] (国税庁職員・重田) 夏八木 勲(法学博士・各務) 北村 和夫(植木住職)
《story》
「すべてをかけて守るべき者がいる」
「衝撃の実話。驚愕の“飯塚事件”を完璧に再現!」
「一円の取りすぎた税金もなく、一円の取り足らざる税金も無からしむべし」
税理士飯塚毅は東京と栃木にいくつかの会計士事務所を構えていた。一切不正を許さず、法に則って、中小企業のために節税の工夫をしていた。そんな飯塚を国税局の役人はよく思っていなかった。また、飯塚は国税局に対し税務訴訟を起こしており、その報復とも思える税務調査が飯塚の会計事務所や顧客の会社に入るのだった。そのやり方は傲慢で、いやがらせのように何度も行われ、国税局の役人は飯塚に告訴の取り下げ、「別段賞与」に関して不正を認めさせようと、執拗にあら探しが行われた。飯塚は家族に支えられながら、自分は不正はしていないという信念を持ち、冷静に顧客のことを考えながら、立ち向かっていく。そんな彼の力になったのが、国会議員の岡本だった。国税長官の脱税もみ消しの告発もあり、飯塚の信念は大きく世の中を動かすこととなった。
◎権力を振りかざし、弱い立場の人や正義を掲げる人をおとしめる。一番腹が立つことだ。私は権力を人々のために使わない人が大嫌いだ。権力は、人が社会を作ればだれかが持たなければならないものだ。しかし、それをだれかの利益のために使ったっり、がまんさせるために使う人は許せない。「おれの言うことが聞けんのか、やめさせるぞ」そんな人が世の中をよくしてくれるでしょうか。権力を持つ者は、それだけ慎重に言動しなければならないと思う。痛みを受けるのは自分であって、人々ではない。権力を持つものこそ、自ら痛みを受け、人々の幸せにつながるように行動すべきなんだと思う。今の世の中、口ではいいことを言って、実はだれかのもうけのために私たち庶民が痛みをおわされることが何と多いことか。弱い立場の人のことを考える権力を持った人、それは現れることのないヒーローかも。
公式サイト「不撓不屈」