洪水の被害拡大に伴い、外務省がバンコク全域を「渡航の是非を検討してください」に、危険情報を変更した。
危険情報4段階の上から3番目となる。
外務省HP→http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=007#danger
外務省の渡航情報では、特に注意が必要と考えられる国・地域に危険情報を出す。
その国の治安情勢や情況から、その国や地域に応じた安全対策の目安を知らせるもの。
首都バンコクに対して、それが引き上げられた。
ちなみに、危険情報は4つ。
1 「十分注意してください。」
2 「渡航の是非を検討してください。」
3 「渡航の延期をおすすめします。」
4 「退避を勧告します。渡航は延期してください。」
「渡航の是非を検討してください」となり、バンコクに滞在する邦人は、
事情が許せば早めに国外への出国を含め安全な場所の確保を検討するようにと呼び掛けている。
バンコク日本人学校は、31日まで臨時休校を延長することを決定。
小学部と中学部を合わせた全校約2,600人のうち、24日時点で既に一時帰国したか
これから帰国を計画している児童・生徒は約500人に上る。
外務省がバンコクへの危険情報を引き上げ、学校が休校になっていることもあり、
駐在員が家族を帰す動きが強まる可能性がある。
それにともない、タイ事務所からの緊急メール。
一般渡航について
1) バンコク都及び中部:禁止 ※トランジットは、スワンナプーム国際空港を利用し、かつタイへ入国しない場合のみ可。
2) 北部のうちチェンマイ市内およびチェンライ市内:タイ事務所承認 ※一般渡航者の都市間の陸路移動は禁止。
3) 上記以外の北部:禁止
4) 東北部のうちシーサケート県のプレアビヒア寺院(タイ側呼称:カオ・プラ・ウィハーン遺跡)及び周辺地域(5km圏内):禁止
5) 上記以外の東北部:タイ事務所承認 ※一般渡航者の都市間の陸路移動は禁止。
6) 南部のうちマレーシア国境周辺の5県(サトゥーン県、ソンクラー県、パッタニー県、ヤラー県、ナラティワート県):禁止
7) 上記以外の南部:タイ事務所承認 ※一般渡航者の中部を経由する陸路移動は禁止。
注意のお願い
バンコク及び近県の被害は広がり、東北地方も、ムン川及びチー川の水位が高くなり、ナコンラチャシマ、スリン、シーサケット、ブリラム、ウボンラチャタニの浸水が広がることが予想されています。
一部地域では、断水、停電などが生じているとの情報もあります。
(1)浸水への備え。水がひくまで1ヶ月程度かかるとの予測もありますので、余裕を持って準備お願いします。
・水や食料の備蓄。携帯電話も常に充電下さい。
・停電・断水に備え、懐中電灯やろうそく、簡易コンロ、水をバスタブに溜める等もご検討下さい。
感電を避けるため、冠水した水には入らないようにしてください。
・ATMの現金が少なくなっている地域もあります。一定額の現金を用意ください。
(2)運河等には、必要以上に近寄らないように。外出して帰れなくなる、川の様子を見るために船に乗って事故にあう等のないように。
(3)近辺で被害が生じたら、連絡お願いします。
必要に応じて、より安全な地域に移動をお願いする可能性もあります。
水害時の避難は、タイミングを見間違うとかえって危ないため、避難は早めに行います。
・パスポートの所在を確認する。
・荷物を予めまとめておく。(そのまま国外退避になる可能性もあります。日本に帰ることができる荷物を準備してください。)
・家賃や電気代など、早めに支払っておく。
・浸水があってからの避難は、両手の空く服装(レインコート、リュック)及び運動靴(長靴は水が入って危ない)でお願いします。
(4)ご家族、所属先に安否を知らせてください。JICA本部に所属先などから問い合わせが来ています。