さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

どこから来たの? 今どこ? どこへ行くの? 繰り返すのは強い関心の証拠

2017-07-20 13:00:32 | 山登り
17日の海の日に出発して、昨日19日まで八ヶ岳の2泊3日のテント泊の縦走に出かけていました。

3日間を通してですが、登山道を歩いていて、かなりしょっちゅう
「今日はどこから来たの?」
「今のここは何というところ?」
「これからどこへ行くの?」
と繰り返し聞いて来ます。

なかなか何を言っているのか最初は分からなかったのですが、だんだんと現在地の確認だったり、その日の行動日程の確認だったりするのだということが、僕にも分かって来ました。

さっちゃんもかつてはそれなりレベルの登山者として活躍していましたから、一般の登山者なら当然把握しておくべき現在位置やらその日の行動計画に対して強い関心があるはずなんですね。
でも、一度聞いてもしばらくすると聞いたこと自体を忘れてしまっていますから、やっぱり気になってまた質問するわけです。

八ヶ岳のどこのコースを歩くかということ自体を聞いていなかったとも言うのですが、まあそれは「何度もさっちゃんには説明はしたんだよ」と言います。
「そうかな~?」といった表情になりますけどね。
そんなことが何度も繰り返されます。

何度も繰り返す質問は強い関心の表われなんだということが分かりました。

同じようなことは行きの電車や帰りの電車の中でも。
どこから乗ったのか? 今停車しているこの駅はどこなのか? これからどこへ行くのか?
のような質問をとても言葉足らずな表現で繰り返し聞いて来ます。
誰しも、行先を告げられずに電車に乗せられたりすると「どこからどこへ行くのか? いまどこなのか?」が絶対気になりますよね。

忘れてしまっている状況は、行先を告げられずに電車に乗せられている状況と同じなんでしょうね。

でも、山歩き自体はとっても楽しかったと言ってくれました。
僕もさっちゃんと一緒に歩くのは大好きですし、楽しいですね。
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