猫の同居人のつぶやき

猫との日常をつぶやいています。

黒い子猫

2006年03月18日 | 黒い子猫
抱いて帰った子猫に、女は牛乳を温め卵の黄身を溶き入れてふるまった。
鼻先を白く濡らして子猫は夢中で温かいミルクを飲み、子猫の腹はみるみる丸く膨れた。
満足そうに丸くなる子猫を好きにさせておき、女は子猫の粗相に備えてトイレの砂代わりに何か無いかと思案していた。
今夜のところは新聞を裂いて使おうと決め、がさがさと新聞を広げ、ビリビリと裂き始めるとその音を聞き子猫はひょこりと頭を起こし、そのまま立ち上がって駆け寄ってきた。
音と、ひらひら翻る新聞紙に大亢奮し、子猫は跳ねまわり飛び掛り細かくなった新聞紙を蹴散らして遊んだ。
大きく指を開いて跳ね上がり、降り立てば横っ飛びに退き、身を伏せて飛び掛り、転がっては新聞屑を蹴り上げる。
女は驚き、笑い、子猫が疲れて止めるまで付き合って遊んだ。

その晩子猫はその新聞屑のトイレで用を足し、気に入ったらしい。
ノミだらけの子猫を布団に入れたくなく、その晩女は、畳に寝、傍らに座布団をおいてその上に子猫を寝かせた。
遊びつかれて足を投げ出して寝る子猫にハンカチを掛け、舐め残したミルクのかぴかぴしたあとを拭いてやり、普段と異なる夜をすごした。


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黒い子猫(1)
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