ひとりごと

ミーハーなさばきちが、観た映画の感想をテキトーにつぶやいてます。
基本的にレビューはネタバレですのであしからず。

あらしのよるに

2006年01月04日 | 映画「あ」行
一瞬「マダガスカル」を思い出しました。
ライオンとシマウマ、食う側と食われる側とが仲良しで、飢えたライオンは本能に逆らえずお友達であるシマウマを食べそうになってしまうという話。
しかし、「マダガスカル」には深いメッセージ性などなくお気楽な内容だったため、最後は「ネコは魚が好き」という、巧いけど半ば強引なオチがついて物語はハッピーエンドを迎えたのでした。


「あらしのよるに」は全く正反対で、ものすごーくメッセージ性の強い映画。
種族、性別を超えた友情。
命をかけられるほど大切な人がいることの幸せ。
ともだちのために、命を捨てることができますか?
かわいらしいキャラクターにごまかされてしまいそうになりますが、実に深く重いテーマであって、お客さんの半分以上が大人だったことにもうなずけます。
子供がこの映画をほんとうに理解することは難しいと思うけど、きっと優しい気持ちになって、ともだちを大事にしようと思ってくれるんじゃないでしょうか。
絵本って、大人になってからだとまた全く違う見方ができるもんなんだよなー。


しかし、このテの映画ってある程度娯楽性が強くてお気楽で、ハッピーエンドじゃないと観たあとすごく切なくなってしまう気がするのは私だけでしょうか。
昔、どうぶつ奇想天外で同じようなことやってたのですよ。
子供のいない一匹狼のメスライオンが、群からはぐれたなんかの草食動物の子供を我が子のように守り、群に返すという。
メスライオンは飢えているはずなのに、絶対にその子を食べようとはしないの。逆に、狙ってくる同族のライオンやハイエナを威嚇して追い払うの。その子もメスライオンを頼っておとなしくついてくるという。
なんか母性本能が芽生えちゃってるみたいだったんだよね、メスライオンに。最後は無事その子を群に返して、ライオンは1人サバンナに消えていく・・・みたいな内容だったんだけど、かなりショッキングな映像ではありました。
加藤○彦も泣いてましたよ。「なんて言ったらいいかわからない・・・」とか言って。
なのでなんとなく、素直に「ああ二人はこれからずっと一緒にいられるんだよかったね」とは思えなかったのです。だって二人ともものすごい犠牲を払ってるわけでしょう。そこまでして・・・と思わずにはいられません。


中村獅童は文句なしに良かったけど、成宮くんは微妙・・・。とりあえず男なのか女なのか、はっきりせんかい!!!

成宮くんの極端に高い声のせいか、ヤギのメイと狼のガブ・・・なんとなく「ヴェニスの商人」におけるアントーニオとバッサーニオの関係に近いか・・・?
なんてことをちらっと考えてしまい、自分の汚れ加減にもーがっかりです。あーあ。


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2 コメント

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コメントありがとうございます (井上チカ)
2006-01-09 09:29:42
うちからはTBも、コメントにURLも入れられないですがそれでもいいですか?すみません(T△T)



動物奇想天外のライオンのメスが草食動物の子供を雨から守るのを私も見ました。その後のVTRがなかったけど、ちゃんと群れの返してあげたんですね。良い話や~。



私は最後は二人の再会で一応ハッピーエンドという事でホっとしたのですが、手放しで、あ~良かったね。という気持ちにはちょっとなりませんでしたね。なぜだろう?大人だからあれやあこれやと考えてしまうのでしょうか?(笑)
どうぶつ奇想天外 (さばきち)
2006-01-09 19:56:00
おお、チカさんもあのVTRご覧になりました!?あれは私的にとてもショックな映像でした。すごくズーン・・・としたのを覚えてます。

お話は一応ハッピーエンドでしたね。あれが一番いい終わり方だったんだと思います。どちらも生き残って、いつまでも仲良く暮らすという。もしガブが途中でメイを食べちゃったりしてたら、子供はかなり衝撃を受けてしまうでしょう。ほんと、大人は雑念だらけですわ・・・。